jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

花粉症緩和米--薬メーカーと医者が儲からないモデルなので実現しないのか

花粉症の季節になった。2002年のSaas肺炎対策で外出時にマスクを着用して20年が経つ。これは花粉症の防止の意味もあった。屋外のホコリの飛散のすごさでまず着用を意識し、これにSaasと花粉症が加わって、完全防備を続けている。ここ2年はCOVID-19まで加わり、外出時どころか、室内でもマスク着用が推奨されている。また暖かい季節になりつつあり、マスクが苦しくなりそうだが、仕方がない。

   花粉症に効くという花粉症緩和米の話を聞いたのが平成15年2003年のことである。筆者の家族にも毎年苦しんでいるメンバーがいるので気にしていた。

   医薬品として処方箋で買えるように努力しているという話で、3年経てば何とか、と聞いていたのだが、それからもう20年近くなったが今だに医薬処方の話も食品としての販売の話も聞かない。2018年の段階でも「もう10年が経つ」と報道されていた。

   医薬品としての認可は確かに大変である。安全性の確認に時間がかかるということだった。しかし、どうもこの花粉症緩和米はそれほど単価を上げられないので、医薬品メーカーにとってはうま味がないのだそうだ。またせっかく開発されても、患者数が激減するとニーズがなくなるので、開発に二の足を踏むらしい。薬のメーカーにとっては、目薬や飲み薬などで対症療法の薬を継続的に買ってもらう方がうま味があるということのようなのである。正直、カネの亡者の発想としか思えない。

   一方、食品として認可する場合は、効能についての厳密な証明は必要ない。効かなくても責任がない。ところがこちらは、遺伝子組換え食品ということになり、一般消費者から受け入れられていない。

   この後に出てきたゲノム編集という技術では、特定の遺伝子を除く技術なので、他の遺伝子を組み込むという操作がないため、意外に抵抗が少ない。

   結局は、花粉成分を徐々に投入して体を慣らす感化療法しかなく、舌下錠のような医薬品で高額治療を受けさせ、医者と薬メーカーが儲かるという仕組みを変えられないらしい 。

   COVID-19でも、いまだにワクチンの量産をしないのはどういう了見なのだろう。呆れてしまうのである。新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の特許を一時的に放棄することを南アフリカとインドが提案したのが,2020年10月。まだ日本でも入手できていない段階で,筆者は好意的に捉えていたのだが,2021年6月のG7サミットでも意見が分かれ,特許放棄を支持したアメリカのバイデン大統領は国内からも批判を受けるなど,まとまりそうにない。ファイザー,モデルナを中心に量産を加速させることで対応するとしていたものの,当初の2回接種だけでは感染拡大が収束せず,3回目のブースター接種が先進国で進められ,さらに4回目接種の話まで出ているというのに,途上国のワクチン接種はいまだに進んでいない状況で,変異株への転換とのイタチごっこが続いている。