jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

若者へのアピール論-若者たちの方が進んでいる

2021年1月10日,たまたま夜10時のフジテレビ「Mr.サンデー」を見た。普段だと,司会の 宮根誠司氏もゲストの 柳澤秀夫氏も筆者は嫌いなのでチャンネルスルーするはずなのだが,一日外出していていろいろな情報が欲しくて,報道番組がこれしかなかった,という消去法的な視聴である。福井県の大雪での北陸道の立ち往生の状況や,今後の雪についての情報が欲しかった。

 新型コロナウイルスの第三波が拡大を続けるなか,1月7日に出された2回目の緊急事態宣言を受け,二木芳人 , 宮坂昌之,水野泰孝の各氏のコメントが出されていた。いつ収束すると考えるか,など。

 番組の終わり近く,宮坂先生が「若者に対する情報発信ができていない」として,SNSinstagramなどの若者向けのメディアによる情報発信や,若者に影響力の強いインフルエンサーにメッセージを発信してほしい,という考えを示された。宮坂先生は,免疫学のスペシャリストとしての影響力を期待しているが,ややスタンドプレーが気になっていた。その中で,「若者へのアピール」というコメントは新鮮だと思っていた。

 これに対してもう一人のゲストであるクリエイターの三浦崇宏氏のコメントが素晴らしかった。政治家が,オンラインで国会を開く,会食をやめる,など自らが率先して行動で示せば,若者はその本気度を感じて自らの行動を変えようとする,メディアやインフルエンサーが問題ではない,といった内容だった。

 正直,いまどきの若い有名人の存在には,ほとんど期待していなかった。ワイドショーに出てくるのは,素人のコメンテーターだけで,ワイワイガヤガヤ言ってエンタテインメントになっているだけだと思っているし,若手経営者の事業も,ロケットを飛ばしたり,ドローンを飛ばしたり,スマホアプリを作ったりと,チャラチャラしたものばかりが目立つと思っている。

  三浦崇宏氏の活動については全く存じ上げないが,今回のコメントは全くの正論だと思う。正直,若い人がニュースを見ない状況はあまり変わらないと思う。しかし,おそらく冗談のようなSNSでの発信が瞬く間に拡散して若者たちのムーブメントになるのだろう。「鬼滅の刃」からの情報発信に期待するところもここにある。マスメディアではない別のルートからの情報発信になりうるからだ。

 安部晋太郎前首相も,さまざまな疑惑によって若者には信頼されていなかった。経済再建を中心とした新しい政策は素晴らしいものがあったが,正直,クリーンなイメージが全くなかった。

 安部氏の病気引退を引き継いだ菅義偉首相は,「官房長官延長政治」ともいうべき,堅実な政治推進をしているようで,国民へのアピールがほとんどなく,しかも慎重すぎてスピード感がなく,結局,メッセージが出されていない。せっかくの伝家の宝刀である「緊急事態宣言」も,その危機感が国民に全く伝わらない。文章の棒読み・無表情。首相就任以降,初めての政策である昨年の「勝負の3週間」も結局は何の政策もなく,ただただ国民にお願いして経過を見るだけだった。Go Toトラベルの一時停止の日のクリスマス会食は,国民をあきれさせた。

 新型コロナウイルスは,人類にとっての緊急事態である。今日2021年1月11日時点で,感染者総数が8882万人,死亡者数が191万人を超えた。各国のリーダーは,熱く国民に呼びかけた。米トランプ大統領の方向性は逆だったが,国民の半分は動いた。バイデン次期大統領は,新型コロナウイルスへの姿勢を宣言した。英ジョンソン首相と仏マクロン大統領も,力強く国民に訴えた。独メルケル首相は,初めて感情を高ぶらせて国民に訴えた。

 日本でいえば,吉田茂田中角栄小泉純一郎が,熱血首相というイメージがある。いい意味でも悪い意味でも,その熱意は国民にも伝わるものである。菅首相にないのは,この熱意と,それを国民に伝えようという姿勢である。首相周辺にも伝わらないのでファミリーができない。国民にも伝わらないので支持率がどんどん低下する。まして,若い人には全く伝わらないということになっている。

 2021年の成人式は,各地で中止になったり延期になったりしている。今までにない事態に,若者たちはこれまでの同窓会気分やお祭り騒ぎではない,成人への新しい成り方を発信している。晴れ着姿で医療関係者向けの募金をしている若者たち。これに対して,政治家は「会合をするには会食が必要」と,自分たちに都合のいい解釈をして,旧態依然たる仕組みを貫こうとする。若者たちの方が,よほど進んだ考え方をしている。

 リーダーたるもの,国民の範たる行動を取れ。そして,同じように皇室も,範を示してほしい。お考えをもっと前面に出してほしい。そうでないと,もうだれも付いて行かない。