jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

両刃カミソリ式シェーバー再考

筆者の唯一のオシャレは,ヒゲソリである。ここのところはマスク常用のため,ちょっとした買い物程度なら無精ヒゲでもいいか,とそのまま外出しているが,基本的には毎日ヒゲソリをしている。60歳を過ぎたあたりで,ほぼすべて白いヒゲになってしまい,ショックも受けている。いかにもジジ臭くなっているのを感じる。

 学生時代まではお金もなく,カミソリ式のシェーバーを親からもらって使っていた。今回話題にしている両刃カミソリを使ったシェーバーである。まだヒゲも細かったのか,それほど違和感を感じていなかった。

 就職して最初の給料で電気シェーバーを買った。海外ブランドの有名な製品である。当時はバッテリー式はなく,AC電源につなぐタイプだった。カミソリ式は顔にせっけんを塗らないといけないため,冬場は辛かったが,電気シェーバーは顔を濡らさずに使え,本当に重宝した。AC電源方式でもあり,替刃を一度交換して,長く使うことができた。

 電気シェーバーの問題は,筆者のアゴの下のクセヒゲだった。顔面は毎日剃れば翌日は確実にシェーバーで剃れるが,アゴの下のクセヒゲはスルーされることが多く,少し長くなると電気シェーバーではなかなかキャッチできなかった。今の電気シェーバーのように3枚刃だの5枚刃だのなかった時代である。このアゴ下のクセヒゲを剃るのに,カミソリとの両方使いをしていた。

 当時,世の中には2枚刃のシェーバーがあり,両刃カミソリのシェーバーに比べて剃り残しが少なく,びっくりした。1枚目の刃でヒゲを引っかけながら少し引き出し,これを2枚目の刃が続いて剃ることで深剃りができる,という説明に納得していた。

 その後,カミソリ式シェーバーは,3枚刃,4枚刃と刃の数が増え,現在は最大で5枚刃のシェーバーが販売されている。より平らに肌に密着しながら安全に効率よく剃れるのは確かなのだが,問題はその替刃の価格である。本体が3000円として,替刃が5個で2000円などとかなり高額になってくる。筆者の感覚としては,4枚刃までは剃り味の向上を感じたが5枚刃はコストパフォーマンスが悪いように思えた(あくまでも個人の感想です)。現在は3枚刃のカミソリを使っているが,今度は替刃の入手が困難になってきている。本体もどんどん進化しているため,古い本体で使える替刃も製造されなくなくなりつつある。

 それが原因なのかどうかわからないが,最近また両刃カミソリを使ったシェーバーがリバイバルしているという記事を目にするようになった。クラウドファンディングでは,この両刃カミソリを2枚装着して2枚刃カミソリとして使える新型のカミソリも登場している。両刃カミソリの替刃は10枚で500円と圧倒的に低コストであり,いいところ取りかと思っているのだが,本体価格がかなり高額なのでためらっていた。

 引き出しを開いてみたら,学生時代に使っていた両刃カミソリのホルダーが出てきた。当時使っていた両刃の替刃もまだ数枚残っていた。久しぶりに使ってみたところ,問題なく使えた。昔はよく失敗して肌を切っていたが,今回はうまく使えそうに思えた。やはり単刃なので,複数刃のタイプに比べると何度か剃りを重ねる必要があるらしい。時間に少し余裕にできた今なので,いろいろと試してみたくなった。

 改めて,両刃カミソリを検索してみたら,結構普通に販売されていた。本体が1000円以下の製品から数千円ぐらいのものもあった。40年前に使っていたShickの両刃カミソリ式シェーバーは,オープンタイプで最も単純なスタイルだった。クローズタイプで剃り味を6段階に切り替えられるという真逆のタイプがあったので,試しにポチっとしてしまった。本体2200円。使い勝手についてはまたレポートしてみたい。ひょっとしたら,替刃の方も昔よりはそれなりに進化しているのかもしれない。