jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

重症者,死亡者の関係が見えない--日別変化をもっと細かく発表すべき

2021/2/22,各県で新型コロナウイルスの緊急事態宣言を解除する方向で検討されていることが報じられている。

 東京都も,一日の感染確認者数が300人台と減ってきているが,移動平均では減りが鈍化しているため,解除はまだ先になるとされている。

 重症者数も徐々にだが減っている,と発表されている。2/21では,重症者数は82人。重症ベッドの使用率も,計算すると30%以下になっている。

 しかし,死亡者数は日々30人前後が続いている。この数字はどこから来るのかが,正直よくわからない。

 最も単純に考えれば,死亡される方はその直前まで重症者だった人である。ICU(集中治療室)でECMOや酸素吸入の治療を受けていたが,治療の甲斐なく亡くなったということになる。

 仮にこの推論が正しいとすると,重症ベッドの使用数が毎日数床しか減っていないのは,重症ベッドで亡くなった人の分,軽症・中症者が重症化して重症ベッドに移されている,ということになる。ICU担当の医療関係者は,重症患者の手当をし続けているのに,その甲斐なく亡くなり,しかしまた新しい重症患者が運ばれてきてその手当を続けるという際限のない仕事を続けているということになる。

 処置判断待ちの人数と,待機中の死者数の数字を出すべき段階 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/1/29。このブログを書いたとき,入院などの待機中に亡くなる例がかなり報道されていた。待機中に亡くなった人の数も,発表されている死亡者数の中に入っているため,見殺しの状況をウヤムヤにしているのではないか,と指摘した。その後,待機中の人は当初の4000人台から700人台までかなり減っている。おそらく,待機中でも症状が重くなりそうな人は,ある程度順調に入院できるようになっていると思われ,待機中に急死される人はほとんどいなくなったと考えられる。すると,現在の死亡者数は,主に重症者のうち回復できなかった方ということになる。まだまだ油断のできないウイルス禍なのである。

 上記のブログで書いたように,亡くなった方の治療日数も公表するといいと思うのだが,現状ではやはり状況が見えてこない。「今日,亡くなった方は〇〇人が重症での治療を受けておられた方,〇〇人が待機中の急変で亡くなった方です」となぜ発表しないのだろうか。重症病棟の逼迫具合は,病床占有率だけでは見えてこない。日別の変化をもっと細かく発表すべきだと考える。