jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

自宅療養者が減る傾向なのに,退院者数も減るのはなぜ--死亡率は逆に上昇中

COVID-19医療崩壊を明確に示せるグラフを新提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/9/3 で提案したグラフで,9/6の数字を見てみた。

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2021/9/6の東京のCOVID-19入退院グラフ

 筆者は,東京オリンピックパラリンピック2020の開催の前から医療崩壊が起きていることを,自宅療養者が急増しているのに入院者が微増であることで指摘してきた。その後,自宅療養者,調整中者が8/22の26409人をピークに減る傾向にあり,9/6時点で16903人と1万人も減ったことは評価したい。

 この期間中,退院者の合計は63363人で,医療関係者の努力によって症状が改善して退院できた方も多く,自宅療養者や調整中者を1日平均で600人以上,入院してこれたことが伺えるからである。

 ところが,この1週間で退院者数が2851人と,3000人を下回る日が見えた。さらに今日は1887人と,2000人を切っている。退院者数の減り方が鈍っている分,自宅療養者や調整中者の入院ペースも鈍化しているように見える。

 たまたま,9/6の都内の感染確認者は968人と,久しぶりに1000人を切った。月曜日は土日のPCR検査数が少ないため,陽性確認者も少なくなる傾向にある。余談は許されない状況はまだ続いている。

 いずれにしても,入院可能なベッド数はごく微増であり,余裕もほとんどない。新規感染確認者をさらに減らし,退院者数も減らせるような抗体カクテル療法のさらなる拡充で当面を凌ぐ必要がある。

 また,1日の死亡者数も,8/22前後は5~8人と1桁だったものが,その後の2週間は15~20人と増えている。重症者病床数が260床前後とほとんど変わっていない中,逆に重症病床での死亡率は上がっているのではないかと判断している。

 学校が始まり,学校での感染拡大の懸念が広がる中,いまだに受け入れ病院が拡大していないのが,非常に気になる。