jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

NHKが「やばい」を使わないでほしい

NHKの朝の報道番組「おはよう日本」の中で,特集的に話題を提供する企画で「やばいよう日本」が始まった。

 NHKはもちろん認識しているだろうが,「やばい」というのは江戸時代の隠語から始まっているというのが定説である。主に悪いことが起こりそうな時に使われる言葉で,牢屋の看守が「厄場(やば)」と呼ばれたからだというのが有力である。

 現在は,肯定的な意味で若者が使っている。「とても凄い」といったニュアンスで,少し前は「超○○」と言っていた感覚かもしれない。

 しかし,若者以外にとっては,悪いイメージがまず浮かんでくる。陰で使うのは許されるし,個人的には使うことが絶対にないとも言い切れない。しかし,特にこういう文章を書く場合は,別の表現に自然に言い換えている。

 この仕事を40年以上前に始めたとき,先輩から「濁点のある言葉は響きが汚いので,なるべく使わないように」と言われた。それが関係しているのかもしれないが,今の若者言葉で気になっているものが結構多い。「バズる」「ウザい」「チョベリバ」「チゲーよ」など,言葉の響きだけで拒絶反応を起こす言葉が多いのである。特に「チゲーよ」は,形容動詞なのに形容詞的にベランメー調へ使用していることそのものに誤りがあるので,まったく受け入れられないのが現状である。

 「おはよう」と韻を踏んで「やばいよう」と洒落たつもりだろうが,「大変だよう」でいいのではないか。若いアナウンサーが発声するならともかく,メインキャスターが発声するとさらに違和感を覚える。民放局でタレントが発するのは仕方がない(しかし,気になるのでチャンネルを変えてしまうが)と思うのだが,そこで仮に専門家のゲストがこのような若者言葉を使ったら,信頼性がガタ落ちになるのではないか。特に某局で出ている弁護士の方たちには,言葉の使い方は自重していただきたいと思っている。ただのタレントになってほしくない。