jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

芦田愛菜さんと「ヤバいよ」は合わない--彼女の才能をエンタメに引きずり込まないでほしい

NHKが「やばい」を使わないでほしい - jeyseni's diary (hatenablog.com)(2021/5/4)と書いたのが3年前になる。「やばいよう日本」という企画が始まったことに対する懸念を書いた。その次の年だったか,このメインキャスターを含む多くのベテランキャスターが,地方局に飛ばされたのを機会に,コーナーがなくなったようで,最近はあまり聞かなくなってホッとしていた。

 ところが,格安スマホキャリアのコマーシャルで,芦田愛菜さんが「ヤバイよ,ヤバイよ」を連呼するようになった。同じCMに登場する出川哲朗氏の口ぐせというか,決め台詞というか,イッテQのレギュラー時代からずっと叫んでいたセリフを,使ったという演出なのだと思われる。

 しかし,前回も追及したが,この言葉はいい言葉ではない。広辞苑が収録すべき言葉でもないと思うのだが,まあお笑いタレントが使う分にはその番組を見なければ聞くこともないと思っていた。

 ところがCM出演女優として現在ダントツ1位の芦田愛菜さんに,このセリフはいただけない。子役からスタートし,知性派番組のキャスターを務め,東大で医者を目指すのではとまで言われた彼女に,このセリフはまったく合わないのである。

 お笑いタレントが,NHKを含む全テレビ番組のMCを席巻していることに懸念を表し,ほとんどのCMが俳優からお笑いタレントに代わってしまったことにも懸念を表してきた。イッテQの出演メンバーが,続々とCM出演するようになったのも気になっていた。

 このスマホのCMは,『天才バカボン』を想定して,芦田愛菜バカボン役,出川哲朗バカボンのパパ小池栄子バカボンのママを演じている。しかしテレビアニメ化された段階で,原作の設定と変わったことで,原作者の赤塚不二夫との確執があったようで,存命していた2008年以降も,設定が独り歩きしているようである。少なくとも,「ヤバい」というセリフは使われていないのではないかと思うのだが,残念ながら筆者はマンガもアニメも実写版も一切見ていないので分からない。

 相変わらずほかのCMや番組では知的で明るく清潔なイメージをキープしており,唯一このスマホCMが汚点になっていると思う。彼女が今後どの道に進んでいくのか気になるところである。テレビ,マスコミ,広告代理店,そしてエンタメの世界に引きずり込まれずに,凛とした人生を送ってほしいと思う。女優の道を選んだとしても,正直言ってロクな作品がないと感じる今である。実業の方向に進んで,知的な活動をしてほしいと願うものである。