2022年7月に入って，日本全国での新型コロナウイルス感染確認者が，8日続けて前週比で2倍を超える勢いで増加している。専門家委員会の尾身茂会長の会見を何ヶ月かぶりで聞いた。第7波が襲ってきたと言えるだろう。
感染の中心は，オミクロン変異株の5番目の亜種であるBA.5である。なんと，デルタ変異株と同じスパイクタンパク質を持つことで，感染力1.3倍に加えて増殖箇所が喉ではなく肺になるという厄介な性格なようで，重症化リスクが高く，したがって死亡者の割合も増えることが予想される。
このようにニュースでもようやく危機感をあおり出し始めているのだが，街行く人を見ても危機感のカケラも見当たらない。むしろ「屋外でのマスク外し奨励」「旅行割引の県境から全国展開」ばかり強調され，逆に観光お祭りモードである。「行動制限しなくても押さえられる」という尾身会長の自信あふれた発言には，何の根拠もない。ワクチンもあるから大丈夫，みたいな言い方である。しかし，病床使用数は前日と変わらないが，死亡者が毎日15～20人と増えてきている。つまり，毎日新しい重症者が20人運び込まれ，1週間後には先入れ先出し方式で，最初に入院していた人から順に，入った数だけ亡くなっている。これは由々しき状況である。
筆者は明日から2日間，4回目のワクチン接種とその様子見期間としてテレワークを申請している。できればそのまま継続的にテレワーク状態に入る可能性が否定できないと考えている。
