2022年7月になり、新型コロナウイルス感染の再拡大が顕著になっている。しかし、第7波宣言もないし、6月の記録的な猛暑風の天気もいったん収まったため、夏マスクについては熱中症予防の観点から「ある意味で積極的に外そう」という掛け声がある。参議院選挙が終わった段階なので、すぐにメッセージを発信すべきだろう。いつまでも安部追悼をしていても仕方がない。現に北朝鮮のミサイル実験はまた起きてしまった。
本格的な夏に合わせて、またマスク着用の義務づけけをすると反発が予想される。結局はまた、常識のある人による自己防衛しかなくなってくるのだろう。再テレワークに入りたいところだがせめてもの4回目ワクチン接種を明日に控えて、複雑な気持ちで出勤している。
これまで、マスクインナーカバーとクチバシ型マスクについて紹介してきた。この中でマスクインナーカバーが顔の汗で肌にくっつくという欠点を紹介してきた。
ここのところの夏日でも、基本的にこの2つの組み合わせで表に出ている。顔の汗も相変わらずなのだが、果たしてこれを欠点と見るか、利点と見るかで、現在は利点側を強調することにしたのである。
まず,マスクインナーカバーの内側には汗をかくことは間違いない。そもそも吸湿性のないプラスチックでできており,顔と密着するラインでは汗が玉になるほどである。しかし考えてみれば,汗をかくということは,マスクが直接顔に当たっていればマスクが汗を吸っていることになる。吸水性によってどんどん汗を吸ってそれが乾けばいいが,結局はマスク自身が湿ってくる。不織布マスクは,湿ってくると立体成型の固さがなくなり,息をするたびに鼻や口に貼りつくようになる。これが息苦しくなる原因の1つでもある。マスクインナーカバーにかいた汗は,定期的にハンカチで拭き取ればいいし,場合によってはアゴから下に垂れ落ちる。マスク本体に汗が移るのを軽減する効果があるのである。
一方,くちばし型マスクを夏マスクに使う方法として,下側の部材を内側に折り込んで使うことを試してみている。
夏にマスクを着用する際,一般的な段々折りの不織布マスクや布マスクでは,アゴの先から下まで覆うのが一般的である。口からのマイクロ飛沫を拡散させないためには,アゴまで覆う必要があるからである。
ところが,アゴまで覆ってしまうと,顔の半分以上が隠れることになり,熱の発散効率が下がる。これが熱中症につながる危険性を増すのである。以前,アベノマスクは小さくて役に立たないと言われて酷評されたが,筆者は夏のマスクとしては意外にいいのではないかと書いた。ナツノマスクの難しさ--今こそ日本は世界に貢献すべき - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/6/27。
くちばし型マスクの下側を中に折り込むと,顔を覆う面積は2/3になる。また,汗が出やすいアゴ下が開放されるのもメリットである。
一方で,折り込むことで息のしやすさは犠牲になる。そこで活躍するのが,マスクインナーカバーである。これでマスク本体を少し浮かせた形にして,隙間から換気するのである。
医療機関で常にウイルスの存在する環境にいる場合は別だが,一般人がウイルスと接する可能性があるのは,人とすれ違うときや換気の悪い部屋にいるときぐらいである。屋外で人と接近しない場合は,鼻マスクやアゴマスクでも構わないと思っている。
その場合,マスクインナーカバーがあると,マスクの形を保ったままずらして鼻を出したりできる。通常は顔との間に少し隙間ができるようにすれば呼吸もしやすい。マウスシールドの役目も果たすので,仮に自分が感染している場合でも,無制限にウイルスをまき散らすことはない。くしゃみや咳の場合は,マスクの上から押さえればマイクロ飛沫の拡散は防げる。