jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「痛み」を思い知らされて--継続的な痛みで集中できない状態をどう理解するかが課題

ありがたいことに,筆者はこれまで健康にだけは人並み以上に恵まれてきたと思っている。前期高齢年代に入った時点で健康診断はB評価になったのだが,残念ながら腹囲はメタボラインを少し超えてしまっている一方で,中性脂肪が基準より少ないという,なんとも理解しにくい状況が続いている。しかし,体調はすこぶるいい。

 食事は何でもおいしく食べられる。ゲテモノ以外は何でも好きである。お酒もほどほどに飲める。これまで胃もたれや胃痛の経験がほとんどなく,飲んで戻した経験は若いころの3回だけ。二日酔いの経験もない。ありがたいことだと思っている。

 残念なことに,虫歯には弱い。小学生のころから歯医者にはずっと世話になっている。奥歯4本に詰め物があり,これが外れたり,詰め物の脇がまた虫歯になったり,究極は歯が縦に割れて抜かざるを得なくなったりしている。上の前歯は20代にスポーツで折れて,3本がブリッジでニセ歯が入っている以外に,現時点で23本が自分の歯なのだが,8020までキープできるのか,怪しい状況になっている。

 その詰め物をした奥歯に鈍い痛みを覚えたのが4日前である。これまでの虫歯は,素人目にも明らかに穴が開いていたりして,水が沁みるのを感じ,歯医者に行けば即,削って冠の型取りをする,という流れだったので,痛みを数日ガマンすれば治せていた。ところが今回は,水が沁みるわけでもなく,奥歯の根本がズンと痛む。しかも厄介なことにふとんに入って身体が暖まってくると,痛みが増してくるのである。

 3日目にかかりつけの歯医者に行ったが,そこでも「これが原因ですね」という所見が見つからなかったようで,原因が歯なのか歯茎なのか分からないので,数日間,薬で様子を見ることになった。

 歯茎の不具合は,たいていは炎症であり,抗生物質の投与で様子を見ることになる。2日目の今日も薬を飲んでおり,普段の行動時の痛みはそれほど感じていないのだが,これが食事時になると一変する。特に温かい食べ物を食べると急に痛みが増してくるのである。

 さらに厄介なことに,夜寝るときにやはり寝床で身体が暖まってくると痛みが増す。

 これまでも虫歯の治療後に痛みが出たときのための鎮痛薬は処方されてきたが,記憶にあるかぎり一度も服用せずに済んだ。治療前,治療後に歯茎が腫れるということもまったくなかった。

 今回,初めて寝るときの歯の痛みに襲われ,処方された鎮痛薬のお世話になった。

 もともと,鎮痛薬は飲んだ記憶がない。自宅の救急箱の中にはずっと以前からバファリンの箱が入っていたが,使ったことがない。風邪のときは総合感冒薬の粉薬を使うので,その中に鎮痛成分もおそらく入っているが,そもそも頭痛を起こしたことがない。

 今回,2日にわたって寝るときに鎮痛薬を飲んだ。1日目は,何と飲んで1分も経たないうちに痛みが軽くなり,数分で痛みが消えて寝入ってしまった。2日目はちょっと手強かったが,それでも10分後には痛みが和らいだ。今日の夕方,状況確認のために来院するが,痛みの原因は歯茎ではなく歯の方かなと思ったりする。

 基本的に,男性は痛みに弱いと言われる。筆者も頭痛の経験がないので,その辛さがなかなか理解できなかった。今回,奥歯の痛みということで,頭全体にも影響し,何事にも集中できないような状況になっている。一方で女性は頭痛,生理痛に悩まされている人が大半と言われている。筆者の娘たちも,ときどき学校を休むことがあった。「ガマンしないで鎮痛薬を飲みなさい」と言っても,本人は薬にはあまり頼りたくないという意識が強いようだった。

 筆者の現在の状況で,1日目と2日目での鎮痛薬の効き方の差は驚きだった。1日目は「鎮痛薬ってこんなに効くんだ」とうれしい半面,少し恐ろしくも感じた。一方,2日目は1日目に比べてなかなか効かないことに疑問を持ってしまった。わずか1日で身体側に一種の耐性ができてしまったように感じたからである。話を聞くと,鎮痛薬の効果が現れるのは1時間ぐらい経ってからとも言われた。頻繁に使用すると,効きが鈍くなる可能性は否定できないようである。

 継続的な痛みがあると,正直何をするにも集中できなくなることを思い知らされた。この痛みを人に理解してもらえることはない,ということもわかった。これまで,他人の痛みについて理解できていなかったことも改めて知らされた。翌日の仕事をどうするか,今悩んでいるところである。とても丸1日,集中できないような気がする。