jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

崩壊は一瞬--天災,人災,事故,病気・・・

地震のニュースを聞くと心が傷む。何の前触れもなく襲ってきて,何十年と住み慣れた家も家財も破壊される。モノが壊れるだけではない。それまで築いてきた思い出もすべて壊れてしまう。

 水害,台風,竜巻,津波など,すべての天災は,一瞬のうちに被害をもたらしてしまう。防波堤や堤防,地震対策など,さまざまな対策が取られてきているが,自然は常にそれを上回る力を持ってきた。地震の場合,100軒が100軒とも最新の地震対策をしていれば,80軒の被害は防げるかもしれない。しかし,最新の地震対策ができている家は,100軒中30軒程度だろう。すると,70軒は崩壊し,さらに対策済みの30軒の家のうち10軒も被害を受けるだろう。完全新築の家でも被害を受けないとは限らないし,地震対策をしても築後10年も経てば構造にガタも来る。また,地震を一度やり過ごすことができても,そのときに見えない被害が隠れていて,2回目の地震ではそこが崩壊の原因となりがちである。

 構造材が“しなって”地震の力を逃がすことで崩壊を防げる木造住宅でも,組み合わせが外れれば崩壊する。鉄筋構造でも絶対ということはありえない。実際,避難所に指定されているような学校や病院などでも崩壊の危険性がゼロではない。3Dプリンターによるコンクリート平屋住宅に,別の意味での期待 - jeyseni's diary (hatenablog.com)(2023/10/26)とまとめたブログで,木造住宅の寿命が25年という記事を引用した。大きな地震の頻度が40年に1回だとすると,すべての住宅が地震で倒壊する可能性が否定できない。構造的に平屋住宅がいいのでは,と書いた理由の1つである。

 天災による被害も一瞬で起きるが,人災も一瞬で起きる。たとえば交通事故。一瞬,前方から目を離したときに歩行者が飛び出してくるかもしれない。さらに判断してブレーキを踏むまでの0.6秒,クルマが停まるまで40mと考えると,自動運転停止装置が付いていたとしても目を離すような運転はできないはずだが,「手放しでも大丈夫」みたいな軽い気持ちで運転する人が増えているのではないか。特に,ディーラーは「安全車」だからといって高齢者に最新モデルを販売しているのではないか。ハイブリッド車やEV車が,速度ゼロからの加速力が最も高いことなど,説明していないのではないか。ペダルの踏み間違いはあったとしても,建物の壁を破壊するような急加速は普通は考えられないからである。

 人災の最たるものが,戦争である。第二次世界大戦までは,相手国への攻撃そのものが命がけだった。爆撃機で爆弾を落とすにしても,自ら操縦して狙いを付ける必要がある。攻める側も命がけである。しかし,現在の戦争はミサイルやドローンによる遠隔攻撃である。最初は航空機からレーザーを目標物に当てることでミサイルを誘導していたが,現在はGPSとカメラによる自動航行である。ゲーム感覚で相手を攻撃できる。しかも,直接狙いを付けるのと同程度以上に正確に目標を攻撃できる。

 その被害は,大地震以上である。しかも意図的な破壊が行われる。これが許されるとは思えない。軍隊vs軍隊の戦いならともかく,民間人まで巻き込む戦争は絶対に許すことはできない。

 病気も,起きるときは一瞬である。怪我も一瞬である。そして治るまでに数ヶ月かかる。痛みもあれば身体を動かすのも不便になる。左側に不便があれば,右側がそれをカバーしようとする。それが逆に左側を硬化させて,さらに治癒が長引く可能性もある。リハビリは辛いが,ある程度回復した段階で動かし始めることで治癒も進む可能性がある。

 病気はもっと厄介である。怪我よりも治療に時間がかかる。怪我でも頭さえ働けばできる仕事はある。しかし脳や血管系,内臓系の病気の場合は,身体も頭も働かない。周囲にも迷惑がかかる。怪我しないように気をつけるのはもちろんだが,病気にもならないように気をつけたいのだが,自分の知らない間に病魔は近づいてくる。厄介である。

 どうすれば,病魔から逃れることができるのだろうか。健康診断や人間ドックでも発見できない。線虫を使うような最新のがん診断はどうだろうか。遺伝子検査はどうだろうか。発見されたとして,その後の人生を病とうまく付き合って行けるのだろうか。

 筆者は,サプリメントに頼りたくない。贅沢をすることなく,なるべく自然な食事で自分の体調をキープしていきたい。75歳~80歳という目標まで,あと10数年しかない。意外にも先は長くない。世の中で元気に暮らしている90歳という人もいるが,自信はない。なるべく質素なバランスのある食事と,ストレスのない生活を送って,天寿を全うしたいものである。