jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

再掲:リュック肩掛けをやめてほしい理由--カバンの位置を変えられないから

筆者も早い時期からスーツにデイパックを背負って通勤してきた。まだ今ほど多くの人がデイパック派ではなかった。それまでは肩掛けカバンを愛用していたが,長年同じ側の肩に掛けていたためか,身体が曲がってしまっていた。なで肩なので,肩掛けカバンでも肩ヒモが肩からずり落ちてしまう。それを防ぐために片方の肩をいからせるため,一方に傾いてしまっていたのである。これは中学生のころからのクセなので仕方がないとあきらめていた。

 デイパック通勤ができた1つの理由が,2005年に始まったクールビズである。これまでの紺色中心のスーツから,綿パンをベースとしたカジュアルに変更したことで,デイパックを背負っての通勤に抵抗がなくなったからである。弁当を水平に持ち歩けるように,デイパックの底に入れる工夫をした。現在は黒っぽいデイパックを使っているが,当時は息子がサッカーの練習に通っていたときに使っていた,サッカーボールも入るようなスペースのあるデイパックを使っていた。色は水色で,さすがに紺のスーツには合わないと思われた。現在でも紺スーツでデイパックを背負っている人を見ると,カジュアル通勤できてよかったと思っている。

 混んだ電車内で,デイパックを背負うことが,後ろの人に迷惑をかけるということでマナー違反となった。そうしたら,「背負わなければいいんでしょ」とばかり,「前抱え」が当たり前のように行われるようになった。筆者は以前から,フロント・パックも邪魔です--背の低い我々にとっては地獄の苦しみ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/10/29 と訴えてきた。上のリンクを開いてもらえば,さらに複数のブログコメントに行き着く。

 最初は,リュックの中身が増えたことが原因と考えた(分厚い荷物の中身は何? - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/5/13)。学生ならともかく,また営業担当者ならともかく,普通の勤め人が何を持ち歩くというのだろうか,いまだに疑問である。ポリタンク型という上面まで厚さ20cmもあるデイパックが学生を中心に爆発的に流行し,社会人までポリタンク型に中身をいっぱい詰めて電車に乗ってくる。しかも「前抱え」で,ポリタンクの上を机代わりにしてモバイルゲーム機やスマホを固定し,ゲームに夢中になっている。これが一番迷惑なのだと思っていた。

 デイパックのデメリットとして,バックが後ろの人に当たっていることがわからないからだと言われている。だからといって,前抱えにしてもゲームに熱中していては,前の人に当たっていても認識できない。

 しかし,ゲームを始める前に,すでに周りの状況は把握できるはずである。他の人に迷惑をかけている,という意識そのものが欠如,欠落しているとしか思えない。

 ただ,問題を考えていくうちに,デイパックを背負おうが前抱えしようが,他人に迷惑がかかる理由として,「デイパックの位置を動かせない」ことも挙げられると考えた。

 デイパックのメリットは,両肩に肩ひもを掛けることで安定し,楽に持つことができる。背負って走っても背中に安定して固定できる。つまり荷物が左右に動くことが少ないということである。

 これが電車内では,他人に対してはデメリットになる。背負っても前抱えしてもデイパックの位置は変わらない。押しても引いても動かない。

 このデイパックが,同じ身長の相手に対してはちょうど胸や背中の位置で押し付けてくる。押し返しても動かないから,その圧力がまともにかかる。

 ここに身長差があるからもっと厄介である。特に被害者が女性の場合,ちょうど顔の位置にデイパックが来ることになる。背中に背負っているなら相手は見えないが,前抱えなら眼の前に相手の顔が見えているはずである。しかも,迷惑そうな顔をするはずである。それでも前抱えすらやめない。

 筆者の場合も,身長が170cmに満たないので,多くの男性の前抱えデイパックには悩まされている。ちょうど眼の前にデイパックが来るのである。正直,ここで何か文句でも言えばケンカになるところである。

 もっと言わせていただくとすれば,筆者より背の高い人の多くは体積も大きい。ただでさえ場所を多く占有しているのに,さらにデイパックで場所を取る。自分で相手を押すよりも,デイパックで押した方が痛みもないとでも言うかのように,まったく厚顔である。

 相手が肩掛けカバンであれば,それを押し返すことはできるが,デイパックではピクリとも動かない。中身の詰まったデイパックは硬く,さらに角も痛い。どうすればいいというのだろうか。

 「カバンは肩に掛けない」原則にしたい--車内のルールを改正 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2023/6/25)と提案した。肩掛けカバンも肩から外して足元に置く。デイパックももちろん両肩ひもで背負ったり前抱えしたりするのも,片方の肩ひもだけで肩掛けするのもダメである。足元に置くとカバンが汚れると言うなら,肩ひもを手で支えて自分の足の甲の上に置けばいいと筆者は考えるし,筆者はそう実践している。もちろん,シートの前に立ったときには,荷棚に載せるのは当たり前だと思っている。

 というのも,シートの前に立った場合,デイパックの前抱えをすると,座っている人の顔の前にちょうどデイパックの底が来る形になるからである。電車が空いているならともかく,通勤ラッシュで後ろから押されるような状態では,座っているすぐ前に立つことになる。これも前抱えしてスマホを触っていては,まったく相手の存在や迷惑状況を認識することがない。

 背の高い太った男性のことばかりが対象のように語ってきたが,実は女性がトートバッグを肩に掛けているとそのバッグの角がちょうど周囲の人の胴の辺りに来る。この角がまた硬いのである。

 シートの前に荷物を持った女性が立った場合も,荷物の角が座っている人の顔のところに来るのだが,これを認識している女性もほとんどいない。肩に賭けたトートバックよりもっと厄介なのが,ヒジに引っ掛けた紙袋である。ショッピングで中身の入った紙袋の角は直角であり,しかもトートバックよりもさらに尖って硬いのである。顔ばかりか,膝に当たっても痛いのだが,まったく認識していない。背の低い女性の場合,荷棚に載せることもできないし,足元に置くこともできない。パートナーがいる場合は,サポートしてやってほしいのだが,最近のパートナーは勝手に席に座ってしまったり,荷物を持ってやることもない人も多い。びっくりである。

 改めて「車内でのすべてのカバンの肩掛け持ちを禁止」とすることを提案したい。