2023年12月に入って,電鉄各社がプラットホームからの落下に気をつけてくださいキャンペーン放送を実施している。
筆者は,安全設備設置のための運賃値上げから2ヶ月経っても,ホームドア設置工事が始まっているように見えない - jeyseni's diary (hatenablog.com) と,2023年5月5日に投稿した。つまり,2023年3月のダイヤ改正に伴うJRを含む電鉄各社の一斉値上げが,「安全確保のため」というお題目の下に実施されたにも関わらず,その還元がまったくなされていないと思ったのである。
その後も,駅のプラットホームにホームドアを設置する工事を見かけたことがない。特に,西武池袋線の池袋駅に,7番線に唯一,ホームドアがないことを,駅のホームドアの設置は進んでいるのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022年9月30日に指摘し,同社にも質問・意見させていただいていたのだが,まったく設置の動きがない。
この期に及んで,この西武池袋駅7番線に特急列車が通過する際,次の急行を待っている乗客に対して,「特急が通過するので,下がってください」と放送するのは,お門違いなのではないかと思うのである。
7番線以外の1番から6番のプラットホームにはホームドアが設置されている。最も乗客の動きの少ない各駅停車が発着する1番線ですら,ホームドアがあるというのに,0番線に発着する特急が通過する時に相当のスピードが出ている7番線にホームドアがないのは,実に不可思議である。
結局,運賃値上げ分は,社員の給料アップに使われたのではないかと推測する。これは詐欺であると言いたい。
東京オリンピック2020が終わり,設備投資熱が一気に下がったが,新型コロナウイルスがいちおう下火になり,外国人観光客が増えたのか,構内の案内放送や電車内の案内放送に英語も戻ってきた。当然,乗客数は増えていると思われる。ならば,ホームからの落下や,電車との接触事故の確率は明らかに高まっているはずである。
早急に,ホームドアの設置を具体的に進めるべきではないのだろうか。