jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

またも統計発表なしの2023年最終週の新型コロナ--年末にかけての行動への指針なし

新型コロナウイルス感染症の感染確認者数は,五類移行後31週目となる2023年12月29日の発表がなかった。

 すでに,30週目の発表で,4週間連続で増加傾向にあることは,このブログでは分析・指摘した(新型コロナ五類変更後30週の全国平均感染者数は4週連続増加の4.12人--インフルはいったん30人を切るも増加傾向に変わりなし - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/12/22)。もし,31週目もさらに増加傾向が続いているとすれば,年末年始の移動に対して何らかの指針を出すべき内容だと思うのだが,数字が発表されないのでは意味がない。

 報道側も,「五類移行後,初めての年末」で交通機関が混雑していることを伝えるだけで,この1ヶ月間の増加傾向について触れたメディアはおそらく1つもない。

 官庁の御用納めの翌日にあたる12/29なので,官僚も年末年始休暇に入ったのだろう。しかし,単なる集計数字を発表できないということは,すべての作業を手動で行っていることに他ならない。五類移行後7ヶ月も経過するのに,まだこのあたりの作業の自動化ができていない,ということになる。これが日本のデジタル力の貧困なところだと感じる。

 各県からの数字が12/25までにアップされているのだから,仮にクリスマスで浮かれていたとしても,その翌日の12/26には手動ででも表を作ることはできるだろう。これが発表できないということは,発表までの稟議回覧に時間がかかっているということなのか,あるいは年内にまとめられなかったか,いずれかなのだろうか。

 リモートで作成したり,稟議回覧する仕組みすらない,ということになるだろう。

 第11週は予定の8/11に発表なし--厚労省も気象庁などと同じく24時間体制にすべきなのかも - jeyseni's diary (hatenablog.com)(2023/8/12)。このときも同じことを指摘した。まったくあきれてしまうばかりである。

 会社の御用納めでは,社長による1年の振り返りと来年の指針が語られるだろう。兜町では,2023年の株価上昇を受けて来年への期待が語られた(筆者は期待はしていないが)。首相による今年に対するコメントや来年にかけての指針コメントはあったのだろうか。足元の裏金騒ぎで,逃げるように年末行事を閉めてしまったのではないか。せめて,国民に対して一言,冬場の感染症への注意を語るべきではなかったのか。

 32週目の発表予定日は2024年1月5日(金)である。御用始めである。この日に31週,32週の統計数字をいずれも発表できるのか,あるいはいずれも発表できないのか。もはや何を言っても,鉄面皮の官僚には伝わらないのだろうか。