jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

五類移行後の死者数公表がなくなった--第7波の2倍の死者を出した第8波を上回る可能性

五類後の発表数字を分析する--1日あたりの感染確認者数を計算し第9波に向けての増加傾向を把握へ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/6/22 以降,毎週月曜日に厚労省のサイトで数字を確認している。6/30発表の6月19日~6月25日の数字は6.13。筆者の計算式「発表されている数字×5,000×10÷7」だと,1日あたり4万3000人を超えた勘定になる。

 第8波の感染者数は第7波より少なかったが,死者数は2倍を超えたという(コロナ5類移行から1カ月 死者数の動向、専門家注視 第9波でさらなる増加懸念【大型サイド】|あなたの静岡新聞 (at-s.com) 2023/7/3)。

 ところが,五類移行後のデータでは,定点観測の感染確認者数で傾向はつかめるが,死者数がまったくわからなくなってしまった。2023年4月の段階でも,毎日10~30人が亡くなっていた。この数字はどうなっているのだろうか。

 仮に毎日10人亡くなったとすると,1年で3500人となる。実際,インフルエンザで亡くなる人も毎年3500人ぐらいいる。この数字を少ないと見るか多いと見るかは,立場によって異なるが,いったん入院して人工呼吸器やECMOが必要な重症になってからの回復率は,相変わらず非常に低いことが隠されてしまっていると感じる。

 すべての感染確認者のその後の履歴をマイナンバーを使ってフォローすべきだと,ずっと以前に書いた(マイナンバーと「陽性者トレース」「ワクチン接種」のリンク管理を改めて要望 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/9/10)。そこでもはっきり書いているが,管理するのは「マイナンバー」であり,マイナンバーカードではない。その後の政府の対応があまりに茶番なので,笑ってしまう。別に健康保険証を廃止しなくても,健康保険証とマイナンバーの照合さえできれば済む話なのである。

 表向きはアナログでもいいのである。バックグラウンドでデジタルがリレーショナルデータベースとしてつながっていれば,間違いが起こりようがないのである。1980年代のOA,いわゆるオフィスオートメーションも,「ペーパーレス化できなかったから失敗だ」と言う人も多いが,そのバックグラウンドで顧客情報,価格情報,勤怠情報などがきちんとコンピュータで管理できていたことが大きい。プリンターで紙に打ち出すことも,その後,レーザープリンタやインクジェットプリンタなどの技術革新によって,写真プリントなどの新しいビジネスモデルさえ生んだ。

 健康保険証を見せる。その個人の認証がマイナンバーを通じて確認できていれば,それで事足りるのである。何もすべて統一する必要はない。現に,SUICAでもPASMOでもそれぞれきちんと機能している。確定申告を紙で出そうが,その情報がマイナンバーで確認できれば,個人の管理がうまくできていることになる。

 現在,死亡証明は医師が出すのだろうが,そこに至るまでの本人の履歴は分からないから,死亡原因として「多臓器不全」だの「肺炎」だのと病名だけつけて終わってしまう。それがインフルエンザなのかCOVID-19なのか,がんなのか,何もわからない。健康保険証とマイナンバーが結びついていれば,それまでの検査や診断履歴とリンクできるから,死因がCOVID-19と結び付けられるかどうかの判断もできるのだが,それができない。

 医療機関におけるマイナンバーカードの読み取り端末は,パナソニックやリコーなどの大手のほか,知らない企業名が並ぶ。マスクをしたまま顔認証もできると書いてあるが,本当なのか疑わしい。SUICAの読み取りでも,数年間の試行錯誤があったと聞く。マイナンバーカード関連機器があまりにも信頼性が低いのではないか。

 おまけに,バックグラウンドでのデータの紐づけを人力で,しかも名前と誕生日だけで登録したというのだから,お話にならない。

 もし仮に第9波が本当に来たとすると,亡くなる方は認定もされないということになりかねない。ワクチン接種もおろそかになり,集団免疫もなくなり,しかも特効薬がない状態で,マスクなしで浮かれている日本は,また地獄に堕ちるのではないかと思うのである。