jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

Youtubeで羽田C滑走路の夜間着陸場面を観察--日航機も前方不注意では【画像修正・追記】

TOKYO | BOEING 777 LANDING 4K (youtube.com) というYoutube映像を見た。2023/1/2に日本航空機と海上保安庁機が衝突事故を起こした羽田空港のC滑走路での夜間の着陸シーンである。

 アプローチから滑走路のタッチダウンまで約7分。その後,速度を落として誘導路に曲がるまでそれからわずか23秒である。

 海保機が待機指示されたC5地点は,この移動距離のちょうど中央付近と思われる。まだ着陸機のスピードが出ているところだろう。タッチダウン後,速度を上げて再離陸しても,ひょっとしたら衝突していたかもしれない。

羽田空港C滑走路上での両機の位置(ニュース映像などから筆者が勝手に想像してプロット。炎上地点を修正)

 


 それでも,着陸時には高度と進入角度,速度を確認しつつ,滑走路の状態も確認していると思うのである。牽引車のように小さいものではない。海保機「MA722みずなぎ1号」は,全長25.68メートルの中型機である。タッチアンドゴーで再離陸を試みるか,ないしは進路を滑走路外に変更するなどの判断ができなかったのだろうか。

 普通にクルマを運転していても,前に何か障害物を見ればとっさにハンドルを切って避けようとする。この動作は自然に出る。航空機の場合,急ハンドルを切ればそれだけ不安定になるし,避けきれないかもしれない。

 しかし,今回の衝突は機体正面から海保機に突っ込んで跳ね飛ばしているように見える。海保機の勘違いと,日航機の前方未確認が衝突の原因であり,その背後に管制での指示の不適切な英語表現があったのではないかというのが,筆者の考えである。

【追記】1/5にようやく,管制塔とのやり取りの英語録音を聞くことができた。うぅむ,日常業務で必要とはいえ,管制官側の話すスピードが異常に速い。航空機側の復唱は落ち着いて聞こえるのだが,管制官の指示は,文字を追ってもなかなかキャッチできなかった。海保機側が聞き取れなかった,復唱した内容を今度は管制側がきちんと確認しなかった,ということなのかなとも思えた。あとは,離陸許可についてのやり取りを,海保機機長は管制塔としたと証言しているが,管制塔側にその記録がなく,海保機内の録音データの解析が必要と思われる。