jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

タンデムバッテリー態勢で災害に備える--能登地震で決意して導入

EVに対して否定的な理由は充電時間--バッテリーカセット交換式やタンデム式を支持 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/1/1)と書いて,年末年始のポータブル太陽電池パネルによるポータブルバッテリーの充電テストについて報告した翌日に,2024年元日の大地震--日本海側全体の津波警報と連続した地震の発生が,次の日本全体の大地震の引き金になった可能性も - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/1/2)で能登半島地震のことを書くことになった。1/2午後に,筆者家族は近くの神社に初詣に行って,その帰り道に緊急地震警報に遭った。歩かせていたイヌを抱き上げ,身構えて,警報の内容を確認して揺れに備えた。幸い,身体に感じる地震はなかった。

 映像では,神社の鳥居や灯籠が崩れる様子や,さらに本殿も崩れる様子が報道された。自分たちも神社に行っていただけに,他人事とは思えなかった。引き続き,行方不明者の無事な帰還と,被災者の日常の取り戻しが早く進むことを祈っている。

 2023年末のポータブルバッテリーによる生活実験で,とりあえず停電時に比較的明るい環境をより省電力で実現する方法は分かった。8畳ぐらいなら,普通の白熱電球用のソケットに100W相当のLEDボール電球(昼白色)を付け,なるべく天井に近いところに下向きに吊るすと,天井の反射も利用でき,部屋全体を明るくすることができる。消費電力は,LED電球が12W,バッテリーの自己消費が10Wである。これに,LEDランタンやLEDスタンドなど,USB電源で使える手元照明を組み合わせる。こちらは1人用なら2Wで済む。バッテリーから100V出力をしないため,自己消費が必要ないからである。細かい作業は手元LED照明,普段は天井LEDボール照明,と切り替えるなどの工夫は必要である。

 夜間照明で消費した電力を,昼間にポータブル太陽電池パネルで充電する。充電中は基本的にバッテリーは使えない。しかし逆に昼間は行動内容も多岐に渡る。ここでバッテリーを使ってしまうと,夜の電力残量が不安になる。なにしろ,ピーカンの晴天で朝から夕方まで太陽電池パネルにつないでようやく満充電になるからである。

 そこで,タンデム方式がいいと自分で主張していたように,もう1台ポータブルバッテリーを導入することを模索していた。実は,太陽電池パネルを探しているときに,ポータブルバッテリーの広告をたびたび目にしていたからである。

 中でも,「1000W出力で電子レンジが使える」というモデルが気になっていた。現在実験的に導入したモデルは500W出力で,冷蔵庫を1日持たせることを見込んでの導入だったからである。災害時の熱源としてカセットボンベ式コンロと旧式の石油ストーブは確保しているが,せっかく温めたお湯をキープする方法まで考えておらず,食品そのものを直接温められる電子レンジが使えることは魅力に思えたからである。

 しかし,このモデルの定価は20万円。さすがに財政厳しい中での購入は無理と思ってスルーしていた。年末キャンペーンで30%引きになっていたが,それでも決意できなかった。

 そこに能登半島地震が起きた。半島での災害で道路の寸断による影響が厳しく,支援物資の供給はおろか,自衛隊の重機導入も困難な状況という。今回は長周期地震によって,横方向の揺れが続き,2階建て家屋の倒壊のほか,電柱の倒壊も多く見られた。電気の復旧にも時間がかかりそうである。さらに,夕食の準備の時間と重なって火災も発生した。津波の影響で,消火栓から水が出なくなり,川の水もヘドロ化して使うことができなかったという。

 筆者宅はオール電化なので,停電になると基本的に何もできなくなるのだが,災害の際のライフラインの復旧では電気が一番早いと判断して切り替えた。住み始めたときはプロパンガスだったが,市の負担で都市ガスに切り替えた後,オール電化にした。ひょっとしたら,災害時はプロパンガスの方が便利かもしれないと思った。ただ熱源はほかの方法でも確保できるが,電気を得るのは難しい。ガソリンエンジン発電機なども考えたが,維持が難しいし,騒音問題,一酸化炭素問題もあり,避難所以外での利用は難しい。EV車から電力を得る方法はそれなりに理想的だが,数百万円単位の投資が必要になる。EV懐疑派にとっては,よほどのことがない限り導入は難しい。

 地震の被害を受けた方には申し訳ないが,1/1の夜,このバッテリーの導入を決めて注文した。1/5に家に届いた品物は,予想以上に大きく重かった。ポータブルと書いてあるが,頻繁な移動には向かない。電気を使うのは1階,太陽電池パネルは2階のロフトから屋根の上に広げる,というレイアウトでは,ケーブルの引き回しもさらに長くなる。設置場所は考え直す必要がある。また,天候によって太陽電池パネルを出し入れするという運用も難しいかもしれない。出しっぱなしで固定して使うという運用に変える必要があるかもしれない。

 しかし,おそらくこれは実験段階でのノンビリした想定だと思う。現在,手元LED照明をバッテリーにつないでこのブログをまとめているが,パソコンはコンセントにつながっているし,足元暖房もコンセントにつないでいる。インターネットへの接続のためのルーターもコンセントにつながっている。スマホの充電もコンセント経由で行っている。停電時に冷蔵庫や電子レンジが使える態勢にした,と言っても,ほかにも電力を必要とする機器は存在する。タンデムにしたからといっても,自宅で持ちこたえられるのは数日ではないかと思われる。お風呂も使いたいし,冬場の暖房,夏場の冷房もほしい,ということになれば,やはり避難所に頼るしかないのかもしれない。その時には,ポータブルバッテリーと太陽電池パネルを避難所で使ってもらい,スマホ充電で活躍してもらう,といった使い方になるかもしれない。最後は,お互いの協力が必要である。

 そんな中でも,今回の地震でも留守宅での盗難事件が起きているという。また,復旧にかこつけた詐欺も横行することになるかもしれない。すべて性善説では騙される側になってしまう。人を信じられなくなったら,この世の中はおしまいである。なんとか,地方の良さで助け合って乗り切ってほしい。