jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ボディビルのムキムキははた迷惑--自己満足を公共電波でCM に使わないでほしい

このごろ気になるのが、ボディビルのムキムキ姿でのCM の乱用である。また,お笑いタレントが集結してのイベントのポスターでは,出演者全員をムキムキマンにしたものが電車内に掲示されていた。

    ボディビルの意図的に作られた身体に対しては、拒否感を覚える筆者のような視聴者も多いと思うのである。特に食品CMでは,ボディビルと何の関係もない。そもそも、男性の裸を画面の載せるというのは暴挙であると感じる。

    筆者は男だが、男性の肉体は「性加害」のイメージを強く持っており、多くの女性は嫌悪を覚えると思うのである。たまたまテレビの画面の中なので危険性は感じないかもしれないが、もし実物だったら拒否する女性が多いのではないか。性被害を連想させるのではないかと思うからである。

   女性のボディビルでは、カーリングの藤原五月さんがボディビルダーの大会に出たことで話題になった(ボディビルのプロテイン摂取がスポーツの世界でドーピングにならないか心配--カーリング藤澤五月さんへの個人的エール - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/7/29)。元の印象からのギャップが大きく、残念ながら異性としては賛同できなかった。その次のカーリングの試合では、元の体格に戻して参加したことで、ホッとした思いだった。

    以前から、男性の裸芸については苦言を呈してきた(女性を喰い物にするテレビ番組を批判する - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/8/3)。バラエティでの裸芸は、やはり「性加害」を連想させるからである。とにかく明るい安村がイギリスのオーディション番組”BGT”に登場した時は、これは国辱だと思った。日本人は裸芸でしか出ないのか,と思ったものである。

 公共の電波を使うテレビ局は、CMも含めてもっとクオリティに責任を持つべきだと考える。現時点では広告主の言いなりである。

    CM の質が暴落していると筆者は感じる。放送番組同様、視聴率が取れれば何でもいいという判断であり、まったくポリシーを感じない。お笑い芸人がコスパがいいという理由で採用されるという安易な道しか取っていない。

    かつて裏劇場で披露されていたオタク芸が,テレビの登場で大衆芸能になった。その中から歌手や話芸,手品などが認知され,スターが育っていった。テレビというメディアがある程度の理性を持って番組作りをしてきた。

 しかし,インターネットの広がりでYouTubeなどの動画メディアの力がテレビを越え,出演者も広告も,動画メディアに軸足が移りつつあり,テレビの存在そのものにも暗雲が立ち込めている。そのためか,番組も広告も,かつての理性がまったく見られなくなった。ボディビルも普段はクローズドな会場でしか開催されない。趣味の世界であり,公共の電波を使うべきエンタテインメントではないと思うのである。