jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

光ファイバ回線,とりあえず初日の大コケ

筆者宅に光ファイバを導入する話を先に書いた。

https://jeyseni.hatenablog.com/entry/2020/07/11/153632

申し込みから11日目,戸外の配線工事も完了した。1ヶ月を覚悟していただけに,ワクワク感がいやおうにも高まる。

 無線ルーターもいわば最新だろうから,宅内での電波の強さにも期待していた。これまでは,2階まで有線で分岐し,その先に別の無線ルーターを付けて電波の弱さをカバーしていたので,一発での接続を期待していた。

 ところが,いきなり回線が切れた。開設して3時間ほどのことである。アラートランプが点いた。さすがにプロが設置した配線の部分は下手に触るとユーザーの責任になる可能性もあると考え,電源の抜き差しだけで回復を目指したが,状況は変わらなかった。

 さてサポートセンターに電話してみた。保留状態が10分ほど続き,結局つながらなかった。その後,もう一度電話して,同じ保留状態にいる最中に,アラートランプが消えた。このままサポートにつながっても,「様子見してください」で終わるだろうことが予想されたので,電話を切った。

 その後,翌日の昼ごろまでは回線はつながっていた。これまでのメタル回線と比較すると,規格上は100倍の通信速度が出ることが予想されていた。だが,これまでの経験で,ベストエフォート方式では最高速度保障はないことは理解しており,せいぜい3倍ぐらいかなと思っていたのだが,体感上ほとんど差が感じられなかった。PCの位置や,無線ルーターの向きも関係あると考えて,ルーターから1mの位置で,無線強度は最強の状態で一般の速度測定をしてみた。

 結果は,ダウンロード速度は従来のメタルと同じか,逆に遅いぐらいだった。アップロード速度は,ダウンロード速度とほぼ同じだった。メタル時代はダウンロード速度の1/10程度だったので,こちらは10倍ぐらい早くなっているが,結局は画面更新などはダウンロード速度が問題なので,体感速度が変わらなかったのももっともだった。

 2回目の回線切断が起きたため,再度サポートセンターに電話。今度は絶対に話さなければならないと,待つこと15分,ようやくつながった。

 オペレーターの指示に従って,コネクタの接続状態の確認,ルーターのリセットなどをしたが,回復はしなかった。やはり無線ルーターの不具合なのだろうか。

 10年遅れの光ファイバ回線導入は,初日から大コケしてしまった。無線ルーターから屋外ボックスまでの接続は,チェックされていた。その後の幹線への接続工事は,NTTが担当したが,ここでの接続チェックはなかった。最終的にどこに原因があるのかをきちんと切り分けて解決してほしい。業者間のたらい回しは,結局ユーザーのためにも業者のためにもならないと考えるからである。ルーターは中国製,接続工事は若手。光ファイバの接続についての微妙さ加減を知らないのかもしれない。

 クルマもそうだが,ある程度長く使っていると,不具合が感覚的に分かるものである。しかし,それをディーラーに伝えようとしてもうまく伝わらないことが多い。整備場でも再現しないといわれ,そのまま戻ってくることが多い。ディーラーに同乗してもらってその場で伝えても,理解されないことが多かった。

 今の人は,何でも究極の選択ができる。1台1万円ぐらいで買える格安スマホではなく,10万円を出してiPhoneを購入する。通信速度もメモリー容量も目一杯で契約する。それでは文句が出ないはずである。

 パソコンも,初心者モデルと言われる製品は,安い設定になっているが,性能も悪い。ディスプレイの画素数が少なく,メモリーが少なく,CPUの速度も遅い。しかし,初心者は待つことができない。画面が切り替わるのが遅いと壊れたのではないかと思ってしまい,大騒ぎを始める。したがって,初心者用としては,少し高めでも標準性能のパソコンを買うべきだと考える。

 筆者の格安パソコンは,性能は最低のWindows10ノートPCだが,フリーズしないのがすばらしい,と以前に紹介した。

https://jeyseni.hatenablog.com/entry/2020/06/26/105240

 自慢ではないが,筆者のパソコンとの付き合いがもう30年以上になる。不具合もいろいろと経験してきた。最もおかしかったのは,メモリーの基板に付いていた抵抗部品が1個外れていたためにパソコンがフリーズし,1週間分の仕事がパーになったことである。このときも,最終的にほかのメモリーと差し替えて正常動作を確認し,じっくり観察したことで部品の脱落に気づいた。逆に「パソコンが起動しない→答えはコンセントから抜けていたから」といった単純ながら基本的な確認も必要だと考えている。

 今度の光ファイバケーブルの不具合を,どれぐらいの時間(日数)で解決するのか,その原因を特定できるのか,見ものである。できたばかりの技術ではない,もう20年の前の技術のところだが,特に若い人たちには,注意事項を再認識して,次の仕事に活かしてほしいものだと思っている。その経験が,将来大きく生かされると信じている。