jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

女性であることや女性の美しさを武器にしない生き方を

女性の独立のために,勉強して知識武装することと,自分の身を守る何らかの武術を身に付けることを提案してきた。

 男性は,自分の才能をアピールするのに,身体能力を主に使う。スピードや力の数字がポイントになり,これを実現するために,体躯の大きさ,筋肉の太さ,闘争心の表現としての声の大きさ,顔の表情の激しさをより強調してきた。これらを比較して優劣を合法的に決めるのがスポーツである。もともとスポーツは男性のものであり,スポーツ選手がプロとして仕事になるのも,基本的には男性である。

 この身体能力のアピールが,戦いにおける指揮官や先陣を切るヒーローであり,プロスポーツ選手である。このアピールは,対戦する相手の男性に対するものだが,同時に女性に対する自己アピールでもある。このアピールを女性が受けるかどうかは個人によるが,少なくとも男性は,自分の身体能力のアピールが女性に魅力的に映ると信じている。昔から,男の子の将来の理想像は野球やサッカーなどのスポーツ選手である。アメリカだと野球,バスケットボール,アメリカンフットボールとなるだろう。

 プロ選手として一流になれれば,収入も一般人よりはるかに多くなる。優雅な生活を送ることもできるし,世間からも注目される。この男性のパートナーになることは,女性にとっての成功組としての一つの選択だと考えられる。実際は,プロ選手としての寿命はそれほど長いわけではない。コーチや監督,スポーツ解説者などのセカンドライフに成功するかどうかは,身体能力というよりは知性の問題であり,人に教える能力と才能があるかどうかにかかっている。スポーツ界から外れて成功する可能性はさらに下がる。

 ハンサムな外見を持っていれば,テレビ界,芸能界,俳優などの仕事も可能性がある。身体能力が優れているため,演技は一般人よりも優れている。気持ちを切り替えられるか,家族の同意が得られるか,などの課題もある。収入に至っては,あいかわらず不安定であることには変わりはない。

 スポーツ選手のパートナーとなることは,どれほど魅力的なのか,身体能力に恵まれなかった筆者にはあまり理解できない。人間として魅力があるのならともかく,その収入やきらびやかさに惹かれてしまうと,判断を誤る可能性がないとは言えない。一般的にスポーツ選手は,自分の能力を高めるためにストイックに訓練に取り組み,闘争心を燃やすために感情の起伏も大きい。栄養管理や体調管理の役目を負わされることも多い。さらに,身体能力の差は家庭内のDVの温床にもなりかねない。もともと身勝手な男性のセックスだが,スポーツ選手とのセックスは,一般で考えられる以上に力で圧倒される面もある。マスコミやパパラッチによるプライバシーの侵害や,心ない人たちからの誹謗中傷,子供も普通に学校に行けない可能性もある。これほどのリスクを覚悟してまで,スポーツ選手のパートナーになりたいと思うものだろうか。

 一方,女性は自分の才能をアピールするのに,身体の外見を主に使う。スタイル,顔立ち,衣服のセンスなどだが,その目的は男性に魅力的に見えるようにするためではないのか。

 女性にとっての頂点は,ファッションモデルや女優,歌手などだろうか。女優では演技力や声の質,歌手なら声楽的な能力は必要だが,華やかな服装を身にまとった上で,やはり基本的に魅力的な顔立ちやスタイルが大前提となるだろう。それは同じ女性に対するアピールでもあるが,基本的には男性に対するアピールである。

 よくあることだが,頂点に立った女性には独り者が多い。若い頃,結婚していても離婚するケースも多い。仕事をする女性にとって,パートナーも家族も家事もすべてが足を引っ張る要素になる。男性が女性パートナーを女中代わり,性欲処理の対象としか考えないのに対して,女性が男性パートナーに求めるものは基本的に何もないからである。

 演技や歌唱力などの才能に限らず,女性の美の才能,そして研究力などの才能のある女性は,結婚を前提としない人生を設計してはどうだろうか。正直,女性にとっての結婚は,何がメリットなのかといつも考えてしまう。

 女性は,子供のころから可愛い可愛いと育てられ,ピアノだバレエだバイオリンだと芸術面でのお稽古ごとには積極的に行かされる。スポーツといっても,テニスやゴルフが関の山である。もっとも,プロスポーツの世界につながるのは,この2つしかない。

 あとは,医学や法学などの世界で資格を取ってプロとしての仕事をする道はあるが,こちらも男性を中心とした閥(ばつ)社会であり,なかなか突破は難しい。

 一方,研究分野は,まだまだテーマが山のようにある世界である。バイオや基礎医学などの先端分野はもちろん,コンピュータやAIの世界,材料開発の世界,クルマなどのモノづくりの世界でも,まだまだテーマがごろごろしている。生物学や環境,天文,地学,数学,農学,エネルギーなど,面白い分野が限りなく広がっている。

 実業分野でも,金融や通信,サービス,飲食業,メディアなど,女性の能力を活かせる分野は無尽蔵に広がっている。これまで開拓されていなかった分野がまだまだ限りなくあると思っている。

 大学で研究を続けてきた優秀な女性研究者が,結婚を機に辞めてしまうことがほとんどだという。もったいないことである。仮に研究者として残ったとしても,結婚をすることで家事に時間を取られるために,研究パワーを100%発揮することができなくなることは容易に想像できる。

 女性が,男性や結婚を前提としない人生を送ることは,まだなかなか難しいかもしれない。自分自身の若さや美しさを自分のためにキープするための美容が,結果的に男性に自然にアピールしてしまい,男性からの猛アピールに負けてしまうこともあるかもしれない。

 本当は,その男性からの猛アタックすらはねのけるぐらいの決意とパワーが,研究や経営のパワーに転換して,新しいものが生まれるのだと考える。そこでも,男性の強引なアプローチが悲惨な結果を招かないとも限らない。

 筆者が若いころ,雑誌の編集職場は基本的に男性中心で,女性スタッフは制作担当だった。今と違って,編集職は仕事中心で,決まった勤務時間もなく,深夜に及ぶ残業も当たり前な職場だった。制作を担当する女性スタッフもいわばプロフェッショナルだった。仕事は的確で,頼りがいがあった。化粧っ気のない女性が多く,戦友のような関係のように感じていた。実にフラットな関係だと思っていた。編集職場も上下関係がなく,上司も先輩も企画や原稿のクオリティをお互いに競い合い,高め合ってきた。いい職場だった。化粧っ気のない女性スタッフだが,輝いて見えた。

 アイディアやクオリティで勝負すれば,男も女もないと思っている。そこでヘタに女性としての魅力を出すと,「だから女は・・・」とかと妬む男が出てきて,上司であればパワハラ,同僚であればセクハラとなるが,周囲からは「原因を作ったのは女性の方」と思われてしまうのが現状である。女性であること,女性の美しさなどを武器にしない生き方を目指すことを考えてもいいのではないだろうか。

 このためには,小さいころからの男の子からのイジメにも対抗しなければならない。ビシッと手を弾く勇気と,その次の攻撃をかわして相手に戦意喪失させられる力を持つべきだと考えている。

 困ったら誰かが助けてくれるだろう,泣けば誰かが慰めてくれるだろう,という考え方を,女性も捨てなければならないのではないだろうか。以前から提案しているが,コンピュータやAI,通信,テレワークなどのIT環境が,女性の味方になると思う。いつまでも「パソコンわからない」「電気は嫌い」と逃げていては,男性に有利なこの社会を転覆させることはできないと思う。泣き叫べば,男は付け入ってくる。そのスキを見せないことが重要である。

 今日,アイドル系がますますエスカレートしている一方で,漫才界やタレントの社会で女性が大活躍している。正直言って,外見的な魅力に欠ける女性がほとんどである。身体を張った活動は行き過ぎとも思えるものを感じることがあるが,彼女たちの活躍に応援されている女性も多いのではないかと思う。

 芸能界は,ある意味でとても危険な職場である。裏の世界にもつながっている。動いているお金の桁が一般人と異なる。華やかさも半端ではなく,魅力的に見えてしまうかもしれない。アイドルが神格化されるのに対して,芸能界ではプライバシーもネタにしてしまう。

 Youtuberとなって情報発信をする女性も増えている。才能を認められてマスコミに取り上げられて,カリスマ○○と持てはやされることもあるが,ブームが去れば紙くずのように捨てられてしまう。SNSなどを含めて,個人がデビューするチャンスはこれまで以上に簡単になっており,瞬発力はあるが,プライバシーの侵害があったり,不確定多数からのストーキングにあったり,誹謗中傷で炎上させられたりする危険性も高まっている。安易に手を出すべきではないと思うが,今や,最もなりたい職がYoutuberだというのは,ちょっと行き過ぎなような気もする。

 研究分野,開発分野において,女性の活躍できる道はまだまだ無限に広がっていると思う。女性の仕事は何も,衣食住のファッション,料理,看護や介護だけではない。コンピュータをもっと味方に付けて,研究分野,開発分野に興味を示し,自分のアイディアや発想をプレゼンしていくことで,多くの新しい道が開けると思う。

 まず,リケジョがんばれ,と言いたい。バイオ,農学,基礎医学などの分野でさらに活躍していただくとともに,工学分野でも新たに活躍してほしい。そして,知識として武器になる法律の分野で,的確な判断ができるという実績を作ってもらいたい。もちろん,建築,土木などの設計分野でも,化学の基礎分野でも,天文,地学などの分野でも,活躍の幅はまだまだ広げられると思う。