jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

タレントの外見について言うなら男芸能人も問題視すべきでは

東京オリンピックの開閉会式の演出責任者が、女性タレントの容姿を侮辱するようなアイデアを提案したとして週刊誌が1年以上前にLINE上のブレーンストーミングで出したことをすっぱ抜いて問題視した。これを受けてその演出責任者の佐々木宏氏が謝罪し,辞職した。

 女性蔑視発言で,オリンピック関係で話題になったのは,森喜朗組織委員会会長の発言 差別発言問題というより「理性がない」と診断すべき森喜朗発言 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/2/6 だが,単にオリンピック関係者の揚げ足取りが続いている印象がある。いわゆる「文春砲」と,それに踊らされるマスコミという構図が,今回もまた日本の品位を下げた。昔の下ネタ報道にほぼ等しい。

 女性芸能タレントを侮辱する演出といえば,東京電力エナジーパートナーのCMで3時のヒロインが「こぶた」に扮したり,ソフトバンクのCMで近藤春奈さんが美女に変身する演出が,最近気になっている。太っているからブタ,太っているから痩せ美人とすることを狙っている。この場合は,本人の承諾も得ているのだろうが,発想が貧困なことには変わりないと思っている。「女性蔑視」というが,もう少し分けて考えないと問題の核心が見えない - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/2/13。

 女性の場合は「蔑視」だが,男性芸能タレントの場合は裸芸とドツキ合いという「反公序良俗」である。女性を喰い物にするテレビ番組を批判する - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/8/3。どう見ても,視聴者の側にいる女性を威嚇しているとしか思えない。ハダカを見せることで,マウンティングを図っている。暴力的な動きでマウンティングを図っている。

 クローズドな空間である劇場でなら許される範囲を理解できるが,公共の電波を使って堂々とパフォーマンスされては,視聴者はたまらない。チャンネルを変えても,いまやどのチャンネルもタレントが席巻しており,テレビの電源を切るしか方法がない。低俗な番組にお金を出してスポンサーとなっている企業の気が知れない。そしてさらにCM出演を芸人タレントに依頼している。

 なぜこれほど芸能人がもてはやされるのか,分からない。以前にも書いたが,出演料が安くコスパが良く,しかも若者から子供を中心に受けるというのが理由だろうが,公序良俗をもう少し節度を持って考えるべきではないだろうか。テレビではなく,劇場で出演してもらえばいいのではないのか。

 シンボルマークの盗作問題,組織委員会元会長の女性蔑視発言,演出家の女性侮辱演出案など,いずれも男が中心に進めたところが原因になっている。緊急事態宣言解除に続き,3/25から聖火リレーが始まるのだが,開会式の演出をまたゼロから企画を始めるのに適任者がいるのか,という問題もある。世界中で,新型コロナウイルスの変異も次々に起こっていて,フランスやドイツのようにまだロックダウンが続いている国もあるというのに,呑気に聖火リレーを始めたら,世界からどのように見られるのか,正直心配である。「オリンピック中止」ができないのなら,「オリンピック返上」ではどうだろうか。最初のシンボルマーク盗作時点で,筆者が提案した方法である。