jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

北京冬期オリンピック--明日2022/2/4が開会式とは思えないほどの不気味な静けさ

盛り上がらない北京五輪 テレビ局が開会式直前でも“五輪ネタ”を扱いにくいワケ(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース 2022/2/3。ニュースでも,通常のスポーツ枠の中で「選手が最終調整中」として報道しているだけで,確かにどんな競技に誰が出場するのか,まとまった情報がほとんどない。

 オリンピック日程 & 結果 | 北京2022オリンピック (olympics.com) を見ると,すでに2/2からカーリング競技とリュージュの競技が始まっているのが分かる。

 冬期オリンピックは,考えてみると選手同士の接触はほとんどない。柔道やレスリングのように組む競技がないからだ。アイスホッケーでもぶつかり合いはあるものの,手で組むことはない。しかも,手袋,帽子,メガネなども着用している。選手同士の感染も少ない。スケート競技以外は屋外で行われる。換気も問題ない。選手村での感染さえ防止できれば,感染拡大することなく終わることができそうである。

 それでもすでに選手の間に約50人の感染確認者が出ている。自国を出国する前に陽性となって参加できなくなった選手もある。

 北京冬期オリンピックでは,徹底的なロックダウンとPCR検査でバブル(ホワイトロックダウン)状態を作っている。会場,選手村,プレスセンター,ホテルを完全に市街からフェンスで区切っているようだ。選手もプレス関係者も,東京2020と違ってこのバブルの外にはまったく出られないようである。東京大会では,ホテルの出入り口に係員がいたが,チェックも何もしなかった。バブルにもなんにもなっていなかったのである。「ここは監獄のようだ」と海外メディアが報告しているが,それ以上にバブル内のアメニティが充実しているので,問題ないのだろう。

 食堂では,調理をするロボット,料理を搬送するロボット,カクテルを作るロボットなど,話題がいろいろある。2008年の北京オリンピックでは,LEDやプロジェクションマッピングを中心とした派手なディスプレイで最先端技術を披露した。空港やホテルでの清掃・消毒にもロボットが採用された。今回はCOVID-19対策の1つを象徴するようにロボットによる自動化が大々的に導入された。これを一気に導入できる底力を持つのが中国である。

 アメリカが外交的ボイコットを宣言し,政府関係者の出席をしない。イギリス、カナダ、オーストラリア,EUが同様に外交的ボイコットに同調している。日本は「政府代表団の派遣は予定をしていない」として外交的ボイコットという言葉を使わずに表明している。政府関係者が出席するのは,ロシアのプーチン大統領中央アジアの5ヵ国を含む25ヵ国だという。

 東京オリンピック2020ではわずか11ヵ国+WHOテドロス事務局長という結果だった 東京オリンピックへの各国要人の来日予定【更新7/20.21,22,24】【結果を追記7/23,24】 - jeyseni's diary 2021/7/20。大物といえばフランスのマクロン大統領だけ。北京冬期では,ロシアのプーチン大統領が大物代表であるということから比べると,やはりオリンピックと政治色が拭いきれない。

 明日2/4の開会式は,大々的に報道されるのだろう。今回はどんな演出が行われるのだろうか。5G通信によるリアルタイム立体映像・音声中継で,マルチアングル視聴ができるコンテンツの配信と,マルチドローンによる山中での空中撮影,中国版ISSを利用した衛星中継など,通信技術,ロボット技術を駆使した中継がポイントになるだろう。複数映像を同時に解析することで,空中姿勢をマルチアングルで表示して紹介するだろう。また,AIによる採点を並行して行い,今後の競技採点への新提案を考えているに違いない。いずれも,東京オリンピック2020で日本がIT技術を駆使して提供できたはずの内容である 無観客なら東京オリンピックは開催できる - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/6/11。きっとまた,度肝を抜く演出が待っているのだろう。

 次の夏期オリンピックが行われるフランスでは,パリ全体で盛り上げることが予定されている。しかしもうこういった演出合戦も終わりにしてほしい。1964年東京オリンピック映像のシンプルさに“感動” - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/7/23。IOCと中国の癒着も気に入らない。オリンピックそのもののあり方を,もう一度問い直すべきだと改めて思う。