海底火山の爆発による軽石が,沖縄への漂着を皮切りに現在は伊豆諸島まで流れ着いている。沖縄諸島でもまだ,港を埋め尽くすほどの軽石が残っている。軽石が海面を広く覆うことによって,海中に日の光が入らなくなり,水産資源にも影響が出ているという。
軽石の除去の方法については,海底火山の噴火で軽石が大量に流出--ウォータージェットとかベルトコンベアとか使えないか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/10/30 に提案した。これは港のように陸地に隣接する場合を想定したものである。とにかく大量に集まった軽石を除去するのに,手網ですくうという人海戦術では埒が明かないと思ったからである。
多くの港に軽石が漂着し,港の入り口にオイルフェンスを張って港に軽石が侵入するのを防いでいる。港の入り口をフェンスで塞いでしまうと,港内には軽石は入らないが,船の出入りもできなくなる。船の出入りのたびにフェンスを外すという運用をするようだ。
軽石は空隙に空気の泡が入ることで水に浮く。漂流しているうちにそのうち気泡に水が入って沈むらしいが,数年かかることもあるらしい。まだまだ影響は続きそうである。
つまり,自分たちの港から仮に離れていったとしても,どこかにまた漂着して被害を出す。できれば,早いうちに回収することが望ましいと思うのである。
ここはもう,ポンプでどんどん吸い込んでふるいにかける。沈没船の調査でこの手のポンプはよく使われる。砂ごとどんどん吸い込み,船の上でふるいを通してどんどん回収するのである。あるいは,水を吸い込んでも大丈夫な業務用の掃除機を応用できないか,と思ったりする。通常は吸い込んだ先で吸った水を溜めるのだが,そこにふるいを置いて軽石を濾し,残りの水はまた海に戻す,ということができないかとイメージしているのである。
数mm程度のかなり小さい軽石でも,船のエンジンの冷却用に吸い込むと問題が起きる。とにかくみんなで軽石を徹底的に減らす努力をした方が,ほかの人のためにもなる。海上で軽石に出会ったら,それを避けて逃げるのではなく,できるだけ回収してほしいのである。
これも天災の1つとして,政府からの補助金を出してほしいし,ポンプ業者もリースしてでもどんどん貸し出してほしいのである。放置しないでほしい。