jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「顔認証不適罪」の提案--顔面の50%以上の被覆は禁止しなければ安心して街中を歩けない

マスク着用が当たり前になっている今日、街中の防犯カメラの効果が半減しているように感じられる。マスクで顔の半分を覆っているのが当たり前だからだ。

 わいせつ物頒布等罪という刑法175条がある。世の中では「わいせつ物陳列罪」と言い換えられて知られている。他人が見えるところで公然と(意図的に)わいせつ物を見せることに対して,刑罰が課せられる。

 何がわいせつ物に当たるのかについての議論は長年続いており,時代によって解釈も変わってきている。これについての議論はしない。ただ,これが刑法だけというのは制限範囲が狭いような気がする(ちなみに筆者は法律的な知識がないので,民法系にも同様な法律があるのかもしれない)。

 帽子+マスク=目出し帽。これにサングラスを掛ければ怪しさ100倍 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/2/27 と書いた。男性の1人歩きは「圧」を与える - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/11/12 とも書いた。筆者は男性だが,不審な格好をした人とすれ違う瞬間は,本当に危険を感じる。

 最も問題なのは,顔認証が難しい状況が普通になってくると,その普通の中に犯罪者が紛れてしまうことである。防犯目的に設置されている監視カメラの映像で個人を特定することがより難しくなってきているように思える。

 新型コロナウイルス禍で,マスクはまだまだ不可欠な状況にある。マスクで顔の半分が隠れてしまい,この状態でも顔認識はしづらい。これに帽子を被ると,目の表情だけが情報源となる。さらにサングラスをかけるとどうなるかは,推して知るべしである。

 コンビニエンスストアが夜間に強盗に襲われることがあり,オートバイのフルフェースヘルメットでの入店が禁止されている。しかしこれも法的な拘束力はない。

 国土交通大臣は,公共交通機関に乗車・入場禁止をさせるべき。 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/2/21 という指摘は,新型コロナウイルスが最初に日本で急増を始めたころの指摘である。とにかく,人流を止めることが感染拡大防止につながると思っていたので,厳しい措置を提案したのだが,その後も人流は押さえられず,結局感染者を野に放つことで感染拡大が止まらない状況は続いている。

 このころと違うのは,ほぼ全員がとりあえず何らかの形でマスクを着用するようになったことで,これは歓迎すべきことなのだが,逆効果として顔認証ができない状況になり,別の犯罪の拡大の危険性が増していることである。

 コンビニへの不審な格好での入店を防止する方法も残念ながらないのだが,顔が十分に認識できない格好の人を入店させないようにすることは技術的には可能なのではないだろうか。

 同じように駅の自動改札機でも,顔認証がうまくできない格好をしている人の入場を制限できるのではないだろうか。また,銀行などのATMの監視カメラも同様で,顔認識できない場合は引き出しなどができないようにすることはできるのではないだろうか。

 個人のプライバシーを侵害しない方法として,顔面積の50%が見えているかだけを判断するアルゴリズムで運用してはどうだろうか。

 一方,法律上も,顔認証に不適格な格好で歩くことを禁止すべきだと考える。これをわいせつ物頒布等罪のような刑法にするのか,民法の範囲で対応するのかは議論すべきところだろう。