新型コロナウイルス禍の第7波が猛暑と重なり、マスクなし、行動制限なしでまたお茶を濁されている。今や、1日あたり感染確認者が世界一という不名誉な感染状況で、「打つ手なし」のお手上げ状態。意識している人の良心に頼らざるを得ない。
熱中症の恐れもある猛暑続きだが、マスクするなら不織布マスクが推奨される。布マスクに比べてマイクロ飛沫の拡散抑制効果が高いというのが理由だが、そもそも咳、くしゃみエチケットをしないような人が、他人への感染拡大に気をつけているはずもなく、当然のごとくマスクなしに切り替えている。「人が見えたらマスク」と提案した理由である。
その不織布マスクだが、顔やアゴにかいた汗を吸ってしまう。ただでさえ、呼吸の中の蒸気で軟らかくなるのに、汗も吸うともはや腰がなくなってしまう。
普通のならここで捨ててしまうのが衛生的にいいのだが、相変わらず、「高感染地域を通っていない」と確信する場合は、筆者は連続使用している。
そこで役に立っているのが、マスクインナーカバーである。
かつて呼吸が楽にできる、顔に密着しない、という理由でオススメしてきたが、この夏は、「マスクに汗を吸わせない」ためと、「マスクの頻繁な着脱のために型崩れさせない」というメリットをご紹介したい。
初めてマスクインナーカバーを紹介したとき、このプラスチック製のカバーが肌に直接触れ、そこに汗をかいてしまうという欠点を指摘した 100円ショップで「マスクインナーカバー」を購入 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/2/11。冬場でも、息の中にある水蒸気が水滴になりがちで、肌とインナーカバーがベチャッとくっつくという現象があったが、夏場はさらに激しく汗をかく。
しかし、この暑さで顔に汗をかかない人はほとんどなく、つまりかいた汗はどこに行くかといえば、マスクする吸っていることになる。不織布マスクは、使っているうちにだんだん腰がなくなるが、これは息の中の水蒸気のためである。
ところが、マスクインナーカバーを付けると、カバーの内側の面に汗をかき、直接にマスクに汗が付きにくい。当然のことながら、顔に汗をかいた不快感があり、ハンカチで汗を拭く必要は出てくるが、マスクが汗で濡れる程度は少なくなる。筆者はこれはメリットだと感じている。
もう1つのマスクの頻繁な着脱では、マスクとインナーカバーを両方持ってアゴにずらすなどの動作をすることで、ここでもマスクの型崩れを少なくできるというメリットがあると紹介したい。
熱中症防止のために屋外ではマスクなしが推奨されているが、人の後ろを歩いたり、すれちがう際は感染リスクを避けられない。したがって、通常はアゴマスク、人が見えたらマスク着用,と繰り返すなら,マスクインナーカバーと併用するのがいいと思うのである 「屋外マスク」の意味の取り違え--道を歩くときとジョギング時はマスク着用義務を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/5/12。しかし,そういうことに気を使う人はほとんどいないので,使っていてメリットを感じるのは筆者だけかもしれない。