WHO(世界保健機関)が,「サル痘の別の言い方としてM痘に名称変更を推奨する」というニュースが流れた。時間からすると,2022/11/28の夜11時ごろかと思われる。
どのニュースを見ても,「M痘」という表現しかなく,いくつかのメディアがMはMONKEYの頭文字だ,との説明を加えていた。
しかし,WHOがM痘と言ったわけではないのは明らかである。しかし,英語でどう表現したのか,ということについて言及しているメディアが1つもなかったのは,これはもうメディアの怠慢である。
WHOのニュースリリースのサイトでは,
とされており,M痘に相当するのが「mpox」であることが分かる。これまでの「サル痘」に当たる言葉が「monkeypox」であることも分かる。
ということは,WHOは「monkeypoxではなくmpoxを推奨する」と言っているのであって,これを「M痘」としたのは,メディアの勝手な表記ではないか。
筆者は「エムポックス(mpox)」でもいいと思うのである。「M痘」が厚生労働省の正式な呼び方なのか,これも疑問である。そこにも言及していないし,取材もしていない様子である。
こういう報道をするから,日本はガラパゴスだと言われるのだと,改めて思ったので,至急で投稿する。