「ゴホンと言えばオミクロン」。今回はこれを言いたい。
風邪の季節はいつでしょうか。11月から翌3月の冬場に風邪を引くのが普通である。
では今は何月でしょう。もう6月も中盤ですよ。今,風邪を引いているっておかしいでしょ。
筆者は,いまどき咳をしたり,ノドを鳴らしたりする人は,オミクロン感染したステルス患者であると断言する。本人は,自分は違うと思っているから検査をしない。注意,忠言するひともいない。いい加減,自覚できないものだろうか。
この指摘が実現するのなら,検査対象者は一気に3倍増になり,感染確認者も増えるだろう。
こうした中で,東京医師会が「屋外でのマスク着用は“そろそろ”なくしてもいいのではないか」「二類指定を“そろそろ”変更してもいいのではないか」と記者発表した。何の根拠もない発言に怒りが沸いてくる。また新型コロナウイルス等対策有識者会議では,今頃になって「政府の対応の不備で病床逼迫を招いた」と分析した結果を発表した。何をいまさら,である。
では次に感染拡大が懸念されている「サル痘」(名称変更が検討されている)に対策を取っているのか,といえば,ただ「情報収集」しているだけである。それは何もしていないのと同じである。
筆者は現在,4層式のクチバシ型不織布マスクを着用している。テレワークを終えて,通常勤務になっているが,相変わらず電車内や歩行中の咳・くしゃみエチケットは全く進化がないからである。4回目の接種が終われば,従来の一般的な不織布マスクに戻すことを考えているが,これはまだ来月の話である。
東京医師会はさらに,夏場は屋外でのマスクは不要,とまで言い始めた。筆者が以前から指摘しているような,歩行中およびおしゃべりをする状況でのマスクは必須なのだが,一様に「屋外」としてしまっているのは,いかにもいい加減である。
2022/6/14には全国での幹線確認者数が8000人を下回ったのだが,6/15にはまた1万人を超えた。そして,死亡者数は20人を超えている。おかしいと思わないのか。
もう一つ気になっているのが,マスクの使い捨てである。不織布マスクはプラスチック製品である。しかしおそらくただ燃やすだけで,リサイクルの対象にはなっていない。相変わらず「使い捨て」されるのだが,ほんとにそれでいいのだろうか。