新型コロナウイルス感染症五類変更後71週は全国平均が4.35人,72週は3.58人--ワクチン接種が再開されたところで,いったん様子見する - jeyseni's diary (2024/10/5)と書いていた。その後も,3.07人(73週), 2.38人(74週),1.86人(75週),1.69人(76週),1.57人(77週),1.47人(78週)と減り続けていたのだが,79週の今回の調査で,1.90人と増えた。県別で見ても,前週よりも減っているのは滋賀,香川,愛媛,熊本,宮崎の5県だけで,あとはいずれも増えている。数字から言っても底をついて上昇機運が疑われる。
気になるのは,新しい変異株「XEC」の登場である。現在主流の「KP.3」よりも広がりやすく、過去の感染で得られた免疫から逃れる能力も高いと言われている。海外でも感染が広がっている。名前は異なるが,KP.3から変異したと見られている。
そうすると気になるのが,日本でのみ承認されたレプリコンワクチンの効果である。2024/10/1から高齢者,基礎疾患者に対して有償ながら接種が推奨された新型コロナワクチンだが,新しい変異株に対する効果についての効果は未知数である。
今回,接種が可能なのは,以下の5種類だという。mRNAワクチン(ファイザー、モデルナ、第一三共),組み替えたんぱく質ワクチン(ノババックスが開発、武田薬品工業が販売),次世代型mRNAワクチン(Meiji Seika ファルマ)。いずれも,おそらくKP.3には対応できるとして,その免疫逃れ能力が高いとすると,困ったことになる。おそらくワクチン接種が実施されているのは日本だけだが,そこでの接種率もおそらく限りなくゼロに近い数字ではないかと思われる。ワクチンの効果があるとしても,それを実証することができない。
急に冬の寒さとなった日本で,相変わらず基本的な解熱剤や,いわゆる風邪薬(痰きり,咳止め,解熱)が供給不足な状態になっている。近年,こうした風邪薬のオーバードーズ(過剰摂取)で覚醒効果を得ようとする若者が増えていることも1つの原因だという。必要な人に必要な薬が回るように,薬局の対応をもっと厳しくするべき段階ではないだろうか。処方薬を取り扱う薬剤師がてんてこ舞い状態で,一般薬店舗での販売が無法状態に陥っているのではないか。
新型コロナウイルスが広がり始めた2020年以降,日本の製薬ベンチャーもワクチン開発に華々しく名乗りを上げたものの,いずれも撃沈した。しかし特効薬分野ではインフルエンザで実績のある日本が先行開発に舵を切り直して世界に貢献すべきだと指摘したが,結局まだ特効薬はできていない。現在の変異株での発症は,比較的軽症で済んでいるが,中等症,重症に進んだ場合の致死率は相変わらず高い(五類移行後の新型コロナ死者がインフルの15倍--マイコプラズマとの三重感染を防ぐマスク・換気の再認識を - jeyseni's diary 2024/10/27)し,後遺症の危険性も残っている。
日本のモノづくりへの投資が,すべて及び腰になっているのを感じる。正直,政府肝いりで税金を繰り返し投入して建設を進めている半導体事業は手遅れで,液晶パネル事業同様,失敗すると考えられる。自動車産業すら,不正行為が続出しており,足元が揺らいでいる。
世の中が戦争(軍事産業)とAI(ソフト産業)に浮かれている間に,日本の製薬事業をバイオ産業として再構築して,世界貢献すべき段階だと考える。再び勢いを強めてきたエムポックス(旧サル痘)に対する日本のワクチンが効果があるとして注目されている。3年前に新型コロナの特効薬開発に切り替えておけば,ひょっとしたら今,世界に先んじて開発できていたかもしれないと思うと,非常に残念である。
個人的には,相変わらずのマスク着用,アルコール消毒,そして部屋の換気と,感染症対策は完璧と思っていたにも関わらず,今月初旬に風邪を引いてしまった(トリプル感染症の最中に風邪--冷や冷やモノである - jeyseni's diary 2024/11/15報告)。気候の急変もあるが,人の集まる,特に感染症の症状のある人の集まる病院に長時間滞在したことが原因と考えている。電車の中でのマスク着用率は相変わらず低く,咳症状のある人がマスクを着けていない確率が断然高い。風邪,インフルエンザ,マイコプラズマ感染症,そしてXEC新型コロナと,どの感染症に罹ってもおかしくない状況である。
焼石に水かもしれないが,ここはインフルとレプリコンのダブル接種をとりあえずしてみることを検討している。「第12波」への可能性を指摘する専門家も現れた。石破政権は,国民負担の軽減議論でパワーを取られている状況が残念だが,外交と経済投資の選択集中にも力を発揮してもらいたい。またマスコミもいつまでもイジイジと選挙報道での負け分析を続けるのではなく,正しいニュース報道に切り替えて仕事をすべきではないだろうか。大谷翔平選手の2年連続MVPニュースだけで攻撃を回避しようとしているようないじましさを感じる。医療現場,薬剤現場の報道と,政府を動かすだけのパワーを取り戻してほしい。