jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

“マイナカード”と呼ぶなかれ--「マイナーカード」に聞こえてしまう

筆者はマイナンバーカード支持派のつもりである。登録も、一番最初だった。したがって、登録時のポイント付与もなく、損した思いがある(「ポイント還元」のマヤカシ--消失,回数不足のために還元されないケースも - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/10/17)。それでも必要な仕組みだと信じている。新型コロナウイルス禍でこの制度がまったく生かされなかったのは残念だった。今、問題になっている健康保険証との紐付けができていれば、現在でも何の問題もなく全数把握ができていたはずである(結局、罹感トレースはされなかった--しなかったのか、できなかったのかを知りたい - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/12/8)。

 マイナンバーカードのデザインについては文句を書いた(デザインが最悪なマイナンバーカード--持っているが、使っていて誇りに思うことがない - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/10/14)。このボンヤリしたカードデザインは,アメリカのグリーンカードを真似したものかもしれないが,この21世紀にスタートする仕組みのカードとしては,あまりにもお粗末すぎる。顔写真は不鮮明,文字も不鮮明。書き込まれているマイナンバーは網掛けがしてあり判読しにくい。QRコードも擦れた場合の読み取りがどこまで正確のできるか保証がない。ICメモリーによって電子的に読み取れるが,正式な読み取り端末は限られている。スマホで簡易的に読み取りができるということは,スキミングも容易ということでもある。結局は,顔写真と本人を照合するしかないが,これほど小さな不鮮明な写真で,しかも10年も更新されないとすると,顔の判別はそもそも無理である。

    ここに来て、マイナンバーカードの信頼性、いやマイナンバーカードの有効性を失わせる不祥事が続いている(マイナンバーカードの保険証情報の登録間違い--さすがにこれは問題である - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/6/1)。せっかく、わざわざ市役所に出向いて、対面での発行に30分もかけたマイナンバーカードなのに、そこからの紐付け作業がおそらく名前の照合だけで人が数字を打ち込んで行われたために、他人の健康保険証や口座と紐付けされる事態が起きてしまった。

    マイナンバーカード自体は個人と結ばれているからいいのだが、その先の紐付けに間違いがあれば、マイナンバーカードそのものが意味を無くしてしまう。

    1つは、ポイントを付与するという美味しそうなエサで国民を愚弄したからである。当然、締め切り日に駆け込む不届き者によって混乱が生じる。市役所に行けない人が代理人に頼めばそこで間違いも起きる。業務が集中すれば、市の職員もミスをする。さらに、保険証との紐付けは民間団体任せとなれば、間違いが起きて当然である。

    ちまたでは「新マイナンバーカード」という声も聞かれる。デザインも一新してやり直してもいいとは思うが、結局、そのあとの作業が人的に行われれば間違いは防ぐことができない。データ同士の自動的な突き合わせとエラー処理を組み込むシステムが必要である。

    それにしても、メディアでは「マイナカード」とまた短縮して伝えてしまっている。この表現では゛マイナーカード゛に聞こえてしまう。実に不愉快である。まさかそういう言い方を安易に出して来るほどメディアが愚かだとは思わなかった。

    そこで筆者からの提案は「MNカード」と表記(読み方はエムエヌカード)することである。何でも短くすればいいというものではない。