筆者は,個人的好みの問題で一貫してAndroidスマホを使っている。周囲がみんなiPhone派なので,頑なにAndroidにしているというのもあるが,単純にAppleが嫌いという理由もある。ただ,iPhoneのカメラ機能は羨ましい。Samsungもシャープも期待しながら使ってきたが,残念ながらiPhoneの域には達しない。ソニーXperia,Google Pixelは試してみたいが,なかなか試す機会はない。
日本のiPhone比率は,世界一だと聞いていた。8割ぐらいのシェアがあるのではないか,というイメージだったが,7割ぐらいのようである 世界29カ国のiPhoneとAndroidのシェア率を比較【2021年版】。それでも68.6%といえば2/3を超えていることになる。3人のうち2人はiPhoneであるとは,やはり驚きである。Appleにとってもいいお客様である。
さて,マイナンバーカードのスマホ搭載の話も出てきているわけだが,マイナンバーカード機能 Androidスマホ搭載で生活どう変わる? なぜAndroidスマホだけの宣言なのだろうか,と不思議に思う。デジタル省は,結局は国民の関心を呼ばない発表ばかりするのだろうか。
新型コロナウイルス禍での接触確認アプリcocoaの場合は,Android版iOS版が同時発表だったと思う。当然である。しかし,いずれのOS向けも不具合が何度も発生していた。その後,筆者が支持した専門学校生が作った「3密チェッカー」「3密チェッカー」iPhone版が急務 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/9/24 はAndroid版で,iPhone版がないと機能しないと思っていたのだが,開発する時間と金銭的な余裕がないとの話で,とても残念に思っていた。Android版マイナンバーカードアプリも,どこかのプログラマーが河野デジタル大臣に売り込んできただけではないのだろうか。最終的に安全なアプリなのか,今後の機種でも使えるバージョンアップができるのか,そういうところも検証すべきだろう。
正直言えば,iOSでのアプリ開発は,Appleの開発プラットフォームで行われるため,情報がAppleに流れる可能性を否定できない。もちろんAndroidでも,googleに情報が流れる可能性は否定できない。中国製のドローン,ロシア製のアンチウイルスソフトなども,情報漏えいの疑いがあって,防衛省や一般向けの使用を控える動きがある。WindowsもMacも同様である。すべてのプラットフォームを海外勢に押さえられていることが,日本のITが進まないところである。
「2025年の壁」と呼ばれる旧コンピュータシステムにしがみついていることによる弊害が,おそらくここで明らかになることだろう。マイナンバーカードの管理システムは,もう一度ゼロから整備し直す覚悟が必要だろう。そうすれば,マイナンバー健康保険証についても国民の納得が得られるのではないだろうか。