jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

デジタル庁版「接種証明書アプリ」を早速導入した件--接種証明書の画像を入れられるようにした方がいいと指摘

デジタル庁が提供する「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」が,2021/12/20に満を持して提供された。当日に早速導入したので,報告したい。

 まず当日の午前中。Google Playで「接種アプリ」などで検索してみるが出てこない。すでにこの手のアプリが数十個アップされている。デジタル庁のアプリなど,いくらスクロールしても出てこない。まだ朝早いから,お役所は仕事していないな,と思いながら,夕方までは仕事でアプローチはできなかった。

 夕方になって,もう一度同じ手順で検索したが,やはり出てこない。パソコンでデジタル庁サイトを検索してみると,アプリについての説明があり,Google PlayサイトのQRコードが示されていた。これを使ってようやく発見。早速インストールした。インストール自体は問題なかった。

 さて,発行には「マイナンバーカード」が必要になる。そもそも,マイナンバーカードを認識できるスマートフォンがまず必要である。国民の9割がiPhoneなので,ほとんどの人はスマホ側の条件は問題ないのだろうが,Android系は注意が必要である。筆者は,これを見越して対応機種への変更をしていたので,問題なく認識できた。確定申告は,パソコンに専用のカード読み取り機を接続してマイナンバーカードを認識させているため,スマホでのマイナンバーカードの利用は,今回が初めてである。認識できて良かったと,ホッとしている。

 ところが,この後がうまく行かない。マイナンバーカードを認識し,筆者の氏名などが確認できたが,次に接種証明書の発行に進んだところで,エラーが発生した。18時前で市役所へのアクセスが多いからかな,と思ったのだが,1時間後,さらに2回もエラーが発生した。「なんだ,役所は夜はやっぱり仕事していないんだ」と思ったのだが,念のためもう一度試してみると,やっとつながった。その後の証明書の発行は無事おこなわれた。10万人分の記載誤りがある,という報告があったが,筆者の接種照明は正しく記録されていた。とりあえずこれで大丈夫だと思っている。

 しかし,画面は基本は文字だけの超シンプルなものになっている。QRコード表示で通過証明する場合は偽造は困難だが,文字ベースの「2回接種済み」などの画面は,簡単に偽造できてしまう。担当者が目視で確認するような場合,偽造証明書で通過することも考えられる。

 筆者が2021/6/8に試作提案した接種証明書 スマホ用ワクチン接種済証明書(案)を提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) は,実際の接種証明書のシールを貼った様子を画像で示すことで,人が認識する際に偽造が効かないことが特徴だった。今回の証明書アプリでも,「2回接種済み」と表示した下に,接種証明書のシールの画像を表示させるようにした方がいいと思う。ぜひ改善してほしい。これは,アプリ所有者が自主的にスマホで撮影してはめ込めるようにすればいい。スマホを使えるんだから,写真を取り込むことぐらい簡単なはずである。

 本来は,この接種証明書アプリを“ワクチンパスポート”,あるいは“健康パスポート”として提示する仕組みを10月ぐらいまでに確立しておけば,もっと行動の自由が得られたかもしれないのだが,オミクロン株による世界的な急速な蔓延により,早くも意味不明なアプリになるかもしれない。

 3回目のブースター接種時には,このアプリの情報がうまく活用されて,予約や接種証明登録などがスムーズに進むことを願いたいところだが,たとえば2022/3ぐらいになるであろう筆者のブースター接種の時期にはまだ,接種証明書アプリの普及度は国民の1割にも達していないだろうと予測する。あとは,このアプリへの侵入によって,マイナンバー情報の流出が起きないことを祈るばかりである。岸田内閣で2代目となるデジタル大臣の牧島かれん氏については「かれん,Who?」なのだが,初代の平井卓也氏よりははるかに適任のように見える。バリバリ改革していっていただきたい。