jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

100均が100円でなくなった--衝動買いの楽しみがなくなったのがちょっと残念

100円均一ショップの登場は、まさに価格破壊だった。これまでも、安売り店はあったはずだが、安物店、中古品店、バッタ物店で、怪しげな商品が並んでいた。秋葉原の電器街もかつてはそんな雰囲気だった。

    しかし100円均一ショップで扱う商品は、最初は怪しげな包装で、中身もいい加減な商品だったが、そのうち、品質が上がり、包装もきちんとされ、種類が充実してきた。妥協して買っていた物から、ニーズに合った商品へと変わり始めた。

    一般の文房具店や荒物屋、電器店に売っていないものは、以前は東急ハンズに行けば結構見つかった。また、台所用品や家の水道、電気関係の部品はDIY店に行けば買うことができた。しかし、特殊な商品は値段もそこそこ高かった。そのうち、Amazonでほとんどの商品や部品まで検索して見つかるようになると、値段高めのハンズから足が遠ざかっていった。そうしているうちに、ハンズが東急の経営から離れてしまった。新店舗にはまだ行ったことがない。それほど、100均とAmazonの登場は衝撃的だった。

    その100円均一ショップが「100円」でなくなりつつある。

    最初は200円、次に300円、そしていまや700円、1000円などという商品も置かれるようになった。

    コンピュータ関連だと、緊急用に100円マウスを買ったことがあるが、正直、これはすぐに壊れた。マウスクリックが効かなくなった。しかし次に買った300円マウスは、現役である。その後、Bluetoothキーボードなどは1000円という値付けになっている。

     これらの値付けでも価格破壊なのだが、値段をいちいち確かめなければならなくなり、気軽に手に取れるという気軽さがなくなったのが残念である。正直、よほど他に選択肢がない場合を除いて、100円より高い商品は買わないようにしている。

    勤め先の近くに、頑なに100円商品だけで勝負していたショップがあった。大手チェーンと違った品揃えのユニークさもあり、重宝していたのだが、昨年閉店してしまった。残念である。

    夏場の暑さ対策と、新型コロナウイルス禍第9波対策のエアカーテン構築用にハンディファンを購入した(ハンディファンでお腹に向けて風を当てる--空気の流れを作りながらズボンや腕を冷やす - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/7/3)が、その値付けが700円とか1600円とか書いてあり、もはや「100均」と呼ぶべきではないと感じた。電器器具関係で充電タイプの製品は,リチウムイオン電池を搭載しているので、審査も難しくなっているのだろうと勝手に考えている。

 ただ,100円ショップの厄介なところは,一度買った商品と同じものを次に買おうと思ったときに,すでになくなってしまっていることが多い点である。商品サイクルが短く,よほどの人気商品でないと繰り返し生産しない1回発注になっているためと思われる。特に,衣装ボックス類,カーテン,その他デザイン系のグッズで500円,1000円商品が並ぶと,よほどの急ぎで間に合わせのために買わなければならない場合でない限り,なかなか買えない。次に同じ商品を並べようと思っても,なくなっていることが多いからである。100円商品なら,念のために2個買っておく,という衝動が起きたが,それ以上の値段の商品で複数買いすることはまずない。

 最大手ショップがネット販売を始めたが,配送料がかかるので個人で使える単位での購入は難しい。結局,ネットだとAmazonのより幅広い選択肢の中から選ぶことが多くなってしまう。

 それでも,新しい商品が次々に並ぶのはすごいと思っている。自宅近くの大型店や,通勤途上の複数の店舗をときどき覗いてみると,新しい発見がある。セルフレジやQRコード決済などの練習にもなった。少なくとも,コンビニエンスストアよりも筆者にとっては快適なショップである。今後の展開に注目したい。