jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

新型コロナ「注意報」が10人,「警報」が30人--しかし,世間はまったく危機感なし

新型コロナ「注意報」「警報」設定か 定点把握だけでは危機感伝わらない (msn.com) 2023/8/9。まったくバカげた話である。

    拠点医療期間の1週間の感染確認者数の平均が何を意味するのか、分析も基準設定もせずに3ヶ月も放置していた。猛暑の影響でマスク着用率は激減し、窓開けも皆無になった。会話も平気に行われている。

    数字は放物線を描くように増えている。マスコミもただ「前の週に比べて〇%増えた」と言うだけである。あれほど毎日騒ぎ立てていた昼のワイドショーで取り上げる番組は1つもない。熱中症と大谷選手の一挙手一投足を面白おかしく紹介するだけである。

    インフルエンザの拠点感染者数と同じ基準にして、10人で注意報、30人で警報にするという。この数字にも新型コロナウイルスに対しては特別な意味がない。ただインフルエンザと同じ数字にしただけである。特効薬のあるインフルエンザと,特効薬がない新型コロナウイルスを同じに考えることが,間違っている。

 筆者がこの拠点平均感染確認者数については,五類後の発表数字を分析する--1日あたりの感染確認者数を計算し第9波に向けての増加傾向を把握へ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/6/22 の段階で判断基準を示している。毎日最低1人の感染確認者が全国で出ることが「7人」という数字で出る。現在の全国平均は15人を超えている。10人を超えたから注意報だというのだが,すでに増加傾向が連続している段階では,「警報になる可能性が極めて高い状態」である。一般の天気などでは,注意報の場合は被害が出ずに収束することが多いのだが,新型コロナに関しては,今のところ収束,あるいは均衡状態になっているのは,沖縄県だけだからである。

 先週のデータを,注意報,警報で色分けしてみると,

ほぼ全国が注意報レベル。現在,佐賀,長崎が30人を超えている。地域による差はほぼなくなり,全国的な流行拡大傾向と筆者は判断する。

 さて,マスコミ,特にワイドショーはこのネタに飛びつくのだろうか。筆者は否定的である。もうすでに3ヶ月が経ったところで,今さら話題にする気にならないだろう。これもまた,マスコミの穿った態度であると常々思っている。当然,スタジオでの対策もしないだろう。

 コロナ感染、再び急拡大も? WHOが変異株の新系統を「監視下」に (msn.com) 2023/8/1。新たな変異株「EG.5.1」が欧米で拡大しているという。感染力が強い変異株で,各国でも実態把握が困難になっていることから,対応が遅れる可能性があると指摘している。

 マイナンバーカードと健康保険証を紐づけて保険証を廃止しようという現在の政府の動きにより,再び「実態をつかめないまま亡くなり,あとでコロナと判明する」方も出てくるだろうと懸念する。国産ワクチンはオミクロン株にさえ対応しないので,供給されない。なんだか,本当にやっていることが後手どころか“後々手”である。こんな政府では,仮にミサイル攻撃を本当に受けたとしても,「先守防衛」「強く非難する」と言うだけに終わるのではないか。自分の身はどうやって守ろうか,あるいはもう日本にいる限り,日本とともに沈没する道を選ぶしかないのか。

 ちなみに,今週金曜日8/11は「山の日」という休日なのだが,週間集計は発表されるのだろうか。これを「官僚も休日のため」という理由で発表しないとすれば,これはもう日本は絶望だなということになるだろう。