jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「meta」「X」--一般化したワードを社名に使うことへの懸念

Twitter社を買収したイーロン・マスク氏が,twitterの名称を「X」にし,2023/7/25ロゴマークを青い鳥から「X」に変えた。SNSの表現行動としてのtweetre-tweetをどう呼ぶべきか,などの議論も出ている。

 筆者の危惧は,「X」という極めて抽象的で一般的なワードを社名やシステム名にすることに対する懸念である。一般に近いワードであるため,他分野で使いにくくなるなどの弊害が予想されるからである。

 DX(デジタル・トランスフォーメーション)における「X」の使い方については,別の意味での懸念を示した(DXで成功しているのは闇バイト犯罪だけかも--ビジネスモデルの変革まで行かないただのデジタル化が多い - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/6/30)。何やら,Xが付いたシステムはすべて,イーロン・マスクが管理しそうな感覚を覚える。X社の日本支社ができたら“X-Japan”になるのかと,ちまたでは物議も持ち上がっている。

 これは,メタバースという言葉が一般に使われるようになってから社名をFacebookからMetaに変えたザッカーバーグ氏の暴挙にも通じる(「メタバース」--クラウドに続いてまたまたネーミングで先を越されたと感じるIT - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/1/7)。これを受けて,IBMAppleも「メタバース」という言葉を使わなくなった。ある意味での営業妨害を受けているような印象である。

 Appleの場合は,「i」で始まる商品群を次から次へと出して,Apple社製品であるというイメージ統一を図った。これは大成功だった。iRobot社が何か文句を言うかと思ったが,そこは棲み分けているようである。

 「インターネット」や「Web」「SNS」などを社名にする人は現れないと思うが,X社の場合も,イーロン・マスクの他の会社「スペース-X社」などのように“Info-X”とか“Net-X”とかでイメージ統一する方が理にかなっていると思える。

 それにしても,電気自動車,インターネットから宇宙,エネルギー,地下鉄道まで,有言実行してしまうイーロン・マスク氏の資金の出処と今後の作戦は気になるところである。あまり暴走しない方がいいのではないかとも思うのだが。