jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

途上国が水素を作り、先進国がe-fuelにして還元--日本が世界のリーダーに返り咲く最後のチャンス

日米欧の先進国に中国やロシアなど新興国を加えた20カ国・地域(G20)のエネルギー相会合がインドで開かれたが、共同声明には至らなかったという。平和だった段階でも先進国と開発国では立場の違いで意見はまとまらない。まして戦争当事国が入っていては、議論を集中させることもできない。

    正直なところ、先進国でのエネルギーを減らすことはまず無理だし、開発国が使うエネルギーが増えることも間違いない。再生可能エネルギーで作った電力も、開発国では使い方がうまくなく無駄になっているのではないか。

   ここは、土地があって太陽エネルギー効率の高い開発国において、まず太陽電池でできた電力で水の電気分解をして水素を作ってもらう。この水素を先進国に運んで、CO2から精製したCO と合わせて炭化水素の合成燃料(e-fuel)を製造し、世界に供給するという流れを考える。水素製造国には安く、先進国には高く売る。

    日本の場合、安い水素を手に入れる方法がなかったため、e-fuelの実現は難しいと言われてきた。途上国から大量に水素を輸入し、e-fuelに加工し、これを海外に売る。かつての戦後の製造業の成功パターンである。
 途上国が,どうやって太陽電池パネルを大量に配置するかは,その国の考え方による。購入先は中国になってしまうだろう。そこである程度高くても自前で購入して設置するか,あるいは中国資本に任せるかは十分考えてもらう必要がある。
 広い土地を持ち,太陽光をふんだんに使える国は,産油国と同じような優位な立場に立つことができる可能性を持っている。リスクはあるが,自前で国策として進めた方が,いいと思う。
 日本は,培った水素技術を提供することで全体構想のリードを取ることができる。水素製造,水素貯蔵,水素運送を提供し,途上国を味方いつけることこそ,日本が次世代の世界のリーダーに返り咲く最後のチャンスだと思えてきている。