jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

風邪ウイルスはヒトと共生?--免疫力の増強がカギ。新型コロナもオミクロン株でヒトとの共存の道に入ったという仮説

新型コロナウイルス禍は,第9波がどうやら収束すると判断できる(第21週の全国平均は3.25人--インフル,プール熱が大流行を始めたため,マスクと換気習慣を再開すべき - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/10/30)。ウイルスを持った感染者が,国内ではワクチン接種とオミクロン株感染での軽症からの治癒により,集団免疫が確立した様子である。海外からの観光客が増えているが,海外でも同様に感染者数は激減しているようである。

 その中で,インフルエンザとプール熱が大流行している。いったいどこに潜んでいたのだろうか。今回はなんと,型に異なる2種類のインフルエンザが流行しており,現行のワクチン接種で軽症で済んでも,もう1つのウイルスで重症化する可能性もあるのだという。いったい,インフルエンザはどこから来るのだろうか。

 そういう意味からすると,いわゆる風邪がどこから来るのかも,判然としない。マスクを着け,手洗いを真面目にしていたとしても,罹るときは罹る。

 これは筆者の仮説だが,風邪の原因となるウイルスは,実は人間の身体の中に常にあり,共生状態にある,と考えてみた。

 風邪をひくのはたいてい,寒い日である。寒い,というのは相対的な体感上のことで,気温が低いというだけではない。たとえば少し無理して半袖シャツや薄着ででかけたときに急に気温が低くなって寒さを感じた時なども含まれる。また,雨に濡れて寒さを覚えたときも同様である。

 このとき,身体は防御反応として免疫機能を上げようとするのだが,実際は抹消の血流が減ったりして,さらに寒さを覚え,震えまで出てくる。体温も残念ながら下がってしまう。そうすると,免疫機能が逆に低下してしまう。

 一般に風邪の原因はさまざまなウイルスであり,特定されていないという。しかし,たまたまどこかでそのウイルスを吸い込んだことが原因で風邪をひくというのは,どうも合理的だとは思えない。

 そこで仮説として,実は風邪の原因となるウイルスは,身体の中にすでに入っていて,免疫力が低下すると増殖活動を始めて症状が出るのではないか,と考えたのである。

 ウイルスが身体の中に残存して,免疫力が低下したときに活動を再開して症状が出るという典型例が,帯状疱疹である。子どものころに罹ったオタフクカゼのウイルスが体内のどうやら神経周辺に潜み,これが50歳を越えて免疫力が落ちてくると活動を再開するというのが帯状疱疹の発生パターンである。

 同様に,風邪ウイルスも体内に潜伏し,体温が下がって抵抗力が落ちた段階で活動を開始し,症状が出るのではないかと考えられるのである。でなければ,マスクも手洗いも完璧にしていたとしても風邪を引くというのが理解できないからである。

 さらに,風邪の引き始めに葛根湯を処方して治ることがあるが,これは漢方薬の作用で血流を改善し,体温を上げることで,免疫力を回復したことで効果があると考えられる。

 つまり,風邪を引いた,喉が痛い,といってノド飴をなめても,ノドの不快症状は多少は軽減できても,本質的に抵抗力を上げることにはならないので,どんどん症状が進んでしまうことになる。

 風邪ウイルスは,長年ヒトと共生してきたため,ヒトの抵抗力で何とか抑え込むことができる。ウイルスの戦略として,宿主が死んでしまってはウイルスも生きられないからである。しかし,中には凶暴なウイルスがいて,大量にヒトを殺してしまうものの典型が,インフルエンザウイルス,というわけである。

 新型コロナウイルスも,変性を繰り返してオミクロン株の系統まできて,どうやらヒトとの共生の道を見つけられたのではないかと思われる。しかし,インフルエンザウイルスも,鳥インフルエンザからの変種などがヒトに感染する可能性もあり,まだまだ油断はできないのと同様,新型コロナもまだ変性を繰り返す可能性がある。

 第9波が沈静化しつつあるが,寒い時期に入ってまたヒトの免疫力が下がると,増殖の可能性も高まる。治療薬ではなく,特効薬の開発が待たれるのは,変わりない。