jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

スマホの文字サイズを最小にできる人が羨ましい--ドット文字で過ごした影響か、文字サイズは大きめ

時々、近くの人のスマホをチラ見することがあるのだが、あまりにも文字サイズが小さくてまったく読めないことに気づく。

    筆者が画面で読める文字サイズは、標準サイズか少し大きめに設定している。1行でいうと20字ぐらいである。これ以上小さいとおそらく読めないか、読むのに神経を使って疲れてしまうだろう。これは裸眼の場合である。老眼なので、顔の前でスマホを扱う場合、小さい文字ではかすんでしまう。ある程度の大きさがあると、文字として正しく認識できる。理想的には日本語変換キーボードぐらいの文字サイズが欲しいところだが、それでは1画面の情報量がさすがに少なすぎる。

    他の人は、文字サイズを小とか極小にしているようである。スマホ画面でパソコン画面と同じ情報量が見られる感じである。羨ましい。

    筆者が電子書籍や電子新聞などを否定してきたのは、携帯電話では1画面の情報量が少なくて、スクロールばかりしなければならないと判断しているからである。このために、ショートメッセージなどの文化が拡大したと思っている。

 しかし,そのSNS世代の人はまだ視力も良く,細かい文字でも十分に認識できるため,たとえば本1ページ分をスマホ画面に表示したとしても,それほど苦もなく読めているのかもしれない。老眼の年寄りからすると,実に羨ましい。

    一方でコミックは、スマホ用に縦スクロールだけで読めるように変遷をしている。書籍や新聞はどうだろうか。文字が中心なのだが,ページの中でのレイアウトによる重み付けやインパクトの与え方がページデザインのポイントである。ただ羅列したり,スクロールで流すだけでは,文章の意図がうまく伝わらないと思うのである。

 コミックで縦スクロールアプリが登場したように,書籍や新聞などでもより効果的に見せるアプリの登場を期待したい。そういう意味ではAudibleなどの音読プログラムも意味があるかもしれない。

 ちなみに,出版社などでは校正の際に「読み合わせ」といって,1つの文章を1人が声を出して読み,もう1人が聞いて,文章のおかしな点,長過ぎる文などをチェックする作業が一般に行われている。筆者のように1人部署ではこれができないため,現在はWordの音声読み上げ機能を使っている。正直,長い文章を目で追うのがしんどいからである。以前に比べると,文字認識してきちんと読み上げてくれる性能は格段に上がり,読み方もAIを使わなくてもかなり自然になってきている。AIを積極的に展開しているMicrosoftなので,そのうちもっと流暢に読み上げてくれるようになるだろう。

 逆に,ARグラスを使っていくらでも大きな画面を表示できるようになってきているので,スマホを使わなくてもいい時代が来るのかもしれない。スマホタブレットで折り畳みディスプレイがいよいよ実用化しているのだが,単に2倍になるだけではあまり意味がないし,覗き見の危険性も増す。ARグラスによる仮想大型ディスプレイへの期待がますます高まっている。しかし,世間でのApple Vision Proの評判は今ひとつ盛り上がらない。まだまだ装着感に違和感があるからだと想像する。