jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

Organic Maps:オフラインマップOsmAndの対抗馬--地図がシンプルで広告なしと海外でも高評価

オフラインマップとしてのOsmAndに期待--県別に詳細なOpenMapをダウンロード可能【追記】 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/5/6)と紹介した。課題の1つと思われた地図データの更新についても,世界レベルで見れば1ヶ月に1回のOpenStreetMapの更新があるという。日本の地図の更新はやや後回しということだろうが,クルマでの使用には今のところそれほど支障は出ていない。

 このOpenStreetMapの更新のことを調べているうちに,海外サイトで「offline mapでオススメは何?」的なやり取りを見つけた。その中でOsmAndとともに紹介されていたのが,Organic MapsとMagic Earthである。

 海外での評価は,軽量で広告がなく使いやすいOrganic Maps,機能豊富だがナビは少し不正確なOsmAnd,ナビ性能が高いが機能も多すぎなMagic Earthといった順番で,意外にも軽量なOrganic Mapsの支持が高い印象だった。

 実際にOrganic Mapsをインストールしてみると,地図は県単位で各県約100MB。筆者の場合,首都圏の2県分でとりあえず足りるので200MBぐらいである。たしかに広告も出ず,OsmAndよりもシンプルな表示で,好感が持てる。OpenStreetMapの更新頻度も1ヶ月に1回程度と同等だった。

 一方,Magic Earthは,日本だと関東地方をすべて一気にダウンロードする必要がある。その容量が540MBある。デフォルトで外部メモリーに格納されることになっているからいいが,メモリーに余裕がない場合は戸惑うかもしれない。オフラインだけでなく,オンラインでも接続できるようになっている。

 さて筆者の評価だが,何しろ古いAndroidタブレットや1世代前のスマホをナビ専用に使おうと考えているので,多少なりとも動作の軽いアプリとしてOrganic Mapsを選択することにした。欲しい機能の1つである走行軌跡の表示ができないのだが,やはり地図のシンプルな見やすさは評価できる。

 日本では,オンラインナビシステムとして,google mapはルート設定でとんでもない道を指定するとして評判が今ひとつ良くないが,その一番の対抗馬であるY! MAPは広告が多く,マップの全面表示がしにくいという印象があった。トヨタが提供するMobilinkがやや評判なのだが,筆者には何となく地図のメリハリがなく,運転中の視認性が良くないという印象である。またPioneerのCocciはお試し利用するための登録が必要なことと,古いタブレットにインストールできなかったのが残念である。

 車載ナビシステムに対するもう1つの期待としての音声認識については,google map,Y! MAP,Navitimeが対応しているが,これもまだ最終評価はできていない。オフラインマップは基本的に音声認識には対応していない。

 最終的に車載ナビシステムは,クルマの鍵を開けたら,音声案内で「今日はどこに行きますか?」と自動的に流れ,行く先を告げればすぐに設定して,「案内を始めますか?」と聞いてきてくれるようなインテリジェンスがほしい。いや,今の純正カーナビは,それぐらいはできているのかもしれない。ETCシステムが,最初から「カードが入っていません」などと音声案内してくれるので,ナビもさらに運転者に寄り添ってほしいものである。