自宅PCのWOLを旧タブレットで構築--もったいない使い方だが最後のお勤めに - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/5/22)と報告した。毎日通勤していることから,自宅PCをオンにして何かを作業するという機会はほとんどないが,いつでも使えるという安心感は抜群である。
今回,WOLが実現できたのは,同じ無線LANに無線接続することで,「同一セグメント」上にタブレットとノートPCを置けたことによる。自宅使用のため,これまでは有線LANしか接続していなかった。このため,タブレットからのWOLのマジックパケットを受け取れなかったのが原因だった。
ならばということで,1年半前に導入したAmazon Alexa Echo 5でもWOLができるのではないかと実験してみた(Amazon Alexa Echo 5の感想--筆者のアシスタントとしては有能 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/12/29)。Echo 5は常時電源がONなので,WOLの元機としては理想的だったのだが,これまでうまく行かなかった。ネットワークは無線LAN接続である。タブレットと同じ理由で,有線LAN接続していたノートPCとはセグメントが違っていたことになる。
今回,ノートPCを無線LAN接続したことで同一セグメントとなったはずである。Alexaには「スキル」と呼ばれる機能追加が可能で,その中にWOLスキルがある。すでにインストールしたままで,使えていなかった。ノートPCのMACアドレスもすでに登録してあった。試しにスキルを動かしてみると,見事にノートPCがスリープ状態から解除され,WOLの動作を確認できた。
あとは,リモートからこのWOLスキルを駆動する方法だが,これにはまずEcho 5側で「定型アクション」を作り,「WOLスキルを起動」とセットする。次に,スマホにインストールしたAmazonアプリで,リモートにあるEcho 5を選び,定型アクションをクリックすることで,WOLスキルを動かし,ノートPCのWOLが実現する。
オフィスのPCにはAmazon for PCをインストールしていたが,ここからはリモートの定型アクションを操作することはできなかった。ちなみに現時点ではAmazon for PCは提供されておらず,ダウンロードもインストールもできない。
次にこの逆を実現する方法を考えている。すなわち,オフィスで有線LANのみにつながれたデスクトップPCのWOLである。
オフィスで厄介なのは,WOLのためのマジックパケットを発出するPCが確保できないことである。ノートPCなら,上記の自宅のように考えれば,古いスマホを1台,WOL用に使うことができるのだが,デスクトップパソコンではそうはいかない。
何しろ,オフィスで自分の自由になるのはこの有線LAN接続の1台だけ。無線LAN接続アダプターはない。LANのケーブルも1本しかない。
選択肢としては,USB接続できる無線LANアダプターをデスクトップパソコンに取り付け,スマホも同じ無線LANに接続してWOLを実現する方法と,スマホに有線LANアダプターを取り付け,LANケーブルにハブを付けて2分岐し,一方をデスクトップパソコン,もう一方をスマホの有線LANアダプターに接続する方法である。
たまたま,後者の有線LANアダプターが手元にあったのだが,問題はこのアダプターをスマホのmicroUSBにつないでしまうと,スマホの常時充電ができなくなることである。
ソリューションとしては前者ということになるだろう。とりあえず,WOL起動してくれればいいので,古い無線LANアダプターでも良さそうである。この実験は後日結果をまた報告したい。
【追記】早速翌日,オフィスのデスクトップPCのUSB端子に小型の無線LANアダプターを取り付け,社内の無線LAN回線に接続した。一方で,旧型,筆者にしては2台前のスマホをWi-Fiで同じ無線LAN回線に接続した。AndroidのWOLアプリを使い,デスクトップPCのMACアドレスを検索して登録。スマホにインストールしてあるAnyDeskアプリを自宅PCから接続してWOLアプリを操作し,スリープ状態のデスクトップPCのWOL起動に成功した。
ただし,AnyDeskは業務では使用を許諾されていないソフトである。利用には注意が必要である。