jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

自宅PCのWOLを旧タブレットで構築--もったいない使い方だが最後のお勤めに

これまで,古いタブレットをクルマのナビゲーションとしてどう使うかをずっと模索してきた(ドリンクホルダに固定するタブレットホルダを購入--想定外の使い方だったが,画面が安定するのがポイント - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/12/11)。このときに使っていたのが,Qua tabという8インチのタブレットである。かつてauと契約していたときに,どういう理屈なのか分からないが,タブレット用のサブ回線つきで契約していた。SIM入りで,オンラインでも使えるので,カーナビへの転用をずっと模索してきた。オンラインにつながるので,google mapでもY! MAPでも何でもオンラインマップでのナビを前提にしてテストしてきた。

 一方で,自転車用のナビ・マップ表示用にオフラインマップをいろいろ試してきた。このためには,機種交換してWi-Fi接続のみになったスマホを使ってテストしてきた(オフラインマップとしてのOsmAndに期待--県別に詳細なOpenMapをダウンロード可能【追記】 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2024/5/6)。

 ところがQua tabに厄介な症状が現れるようになった。バッテリーの劣化である。たしかにこれまでも何度もカーナビとしてクルマで使ってきたのだが,バッテリーの充電については無頓着だった。通常は画面OFFにしたまま放置していたため,完全放電したものを,使う前日に満充電にして,さらにクルマの中でもシガレットシューから電源を供給して使っていた。ナビで利用中のバッテリーの減りが結構速くて,つなぎっぱなしでの使用を繰り返していた。たぶんこういう使い方をしてきたことでバッテリーに寿命が来たようで,現時点で充電速度がかなり遅くなっている。

 満充電にしないように,タイマーをセットして充電する環境も作ったのだが,健全なバッテリー状態ではなくなってきている。

 そこで,常時充電状態で家の中で使うことにした。ナビとしての利用はあきらめた。

 最後のお勤めとして,このQua tabをPCのWOLWake on LAN)端末に利用する設定をした。正しい使い方かどうかは分からないが,職場から家のPCを操作するための設定である。

 自宅PCの操作およびテレワーク時にオフィスのPCを操作するために,リモートPCソフトを入れてある。現在はAnyDeskというソフトである。かつてはTeam Viewerを使っていた。使い勝手を含めて現在はAnyDeskである。ただし,勤め先でオーソライズされているわけではない。

 新型コロナ禍での約2年間のテレワーク時にも活躍した。職場に旧スマホを置き,これを自宅からAnyDeskで接続し,朝礼の音声を取得していた。ここからオフィスのPCをWOLで起動することも試したが,オフィスのデスクトップPCが有線LANにしかつながっておらず,無線LANにつないだスマホからのWOLはできなかった。どうしてもオフィスのPCをリモート操作したい場合は,同僚に電源を入れてもらっていた。

 このときの経験で,なぜか自宅のQua tabだけがほぼ常にリモート接続できる状態になっていた。バッテリーがほぼゼロ状態でも,一瞬はつながるような状態だったのである。

 今回,Qua tabを常時動作させ,Qua tabから自宅のノートPCをWOLで起動させる設定をした。以前から,自宅ノートPCのWOL設定はしていたのだが,何をやっても成功せず,ここでも家族に電源を入れてもらっていたのである。

 今回,ようやく設定ができた。WOLの基本的な設定については,ネット上にいろいろな情報があるので参考にしていただきたい。今回ご紹介するポイントは2つである。

 1つめは,ノートPCの電源ボタン操作の設定である。電源ボタンを押したときに「スリープ」になるように設定した。Windows11になって,かつてのコントロールパネルでのストレートな設定が隠れてしまい,この設定がうまくできなかった。「休止状態」だとWOLがうまく働かないからである。

 2つめは,同じ無線LAN上に置いたことである。通常,自宅のノートPCは有線ケーブルで光回線につないでいる。このために,1階から2階まで家の外壁にLANケーブルをはわせている。無線LANでも接続できるが,信号が不安定なことがあるからである。ところがタブレット無線LANにしか接続できない。そこで,ノートPCを有線接続と無線接続の2系統でつなぎ,タブレットと同じ無線LANでも接続できるようにした。

 この2つの設定により,自宅のノートPCの電源ボタンを押してスリープ状態にし,職場のデスクトップPCからAnyDeskでQua tabにリモート接続し,Qua tab上のWOLアプリを操作して自宅ノートPCをスリープから解除し,再度AnyDeskでノートPCにリモート接続して操作することができるようになった。自宅ノートPCは5分でスリープ状態になるように設定してある。

 Qua tabのオンライン接続機能をOffにした。せっかくの機能でもったいないが,最後のお勤めをしてもらうことにした。心配な点は,常時充電状態にあるバッテリーのパンクである。ここのところ,モバイルバッテリーからの火災が頻繁に報道されているからである。Qua tabはauの企画だったため,京セラ製である。おそらく,日本製のタブレットは希少だと思う。当時の日本企業の品質管理を信じて,正しいリチウムイオンバッテリーを搭載していることを願っている。いまさら電池交換しても,OSのバージョンが古いのとメモリー容量が少ないので,使えるアプリが限られている。筆者同様,最後のお勤めという感じである。