日本人は世界でも稀なマスク大国のようである。冬場は半分くらいの日本人が装着しているようだ。
筆者は、外出する際、ほぼ毎日マスクを装着している。2002年に台湾で大問題になったSARS(重症急性呼吸器症候群)以来のことでからもう18年になる。記録を付けていないがおそらくギネスものだと思っている。
マスクの効用については、いまだに諸説がある。SARSやインフルエンザのようなウイルスは、マスクの孔より小さいから、普通の風邪にすら無効であるという説が一般的である。
筆者もこれは否定しない。ウイルスを通さないマスクがあれば、タバコのニオイも通さないはずだが、マスクでは無理である。
それよりも、クシャミや咳による飛沫を最小限に防ぐのに効果があると考えている。
それは、自分のクシャミの際の飛沫を飛ばさないという機能と、相手の飛沫をなるべく直接吸わない機能の両方である。
しかし、見ていると、マスクを付けているのに、わざわざ外してクシャミをする人、マスクをアゴの下に付けて話をする人に出会う。意味不明である。
SARSは2002年の夏頃に流行した。日本もこれから台湾のように暑い国になる可能性を感じていた。夏場にマスクを付けていられるように、という気持ちが、今もマスクをしている原動力である。そのうち、毒ガスマスクをしなければならない時代が来なければいいと祈っている。