jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

経従ベン非

江戸以前は、士農工商という身分制度があった。21世紀の日本は格差社会と呼ばれるようになり、新たな身分分割が起こっているように見えた。これを表せる言葉はないか、考えてみたのが、タイトルの「経従ベン非」である。体裁が悪いので、広がることはないと思う。

戦後から20世紀末までは、恐らく「専経労」と3段階だったのてはないかと考える。高収入で社会に君臨していた医者や弁護士などの専門職と、あとは会社の経営者と労働者、というシンプルな構図だった。

現在は、医者も弁護士もある意味で青息吐息である。何か工夫をしないと、食べていきにくい。そういう意味で、3段階目の「ベン」の仲間であろう。これはベンチャーのことである。工夫次第で最上位の「経」になるところは、MicrosoftApple、現在のGAFAの流れと同じである。 新しいモノの価値を産み出しているさまざまな工業分野の人々も、この「ベンチャー」の中におり、日本の将来を担うことが期待される。

さて、「経」は経営者である。GNP を産み出す原動力は、自由社会にいて知恵を総動員しているあらゆる経営者の力であり、現在の最上位にいると言える。

2段階の「従」は、従業員である。これまでの「労」つまり労働者との違いは、正規従業員と非正規労働者に別れたことである。その非正規労働者は、最下位の「非」になる。

位置からすると、「従」の従業員は、かつての「農」である。主要産業が「農」から「商工」に移り、会社組織が日本を支えている現在は、黙々と働く従業員が社会を支えている。給料が少ないという不満はあるものの、社会保険や健康保険の恩恵を受けられるのは、会社の従業員である。

ここがまともに機能しないと、社会の根底が覆る。しかし、今やその瀬戸際まで来ている。どこで日本の社会が崩壊するのか、油断ができない。