jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

簡易マスク--三角コーナー用不織布と使い捨てマスクの「ハイブリッド型」を開発

「簡易マスクの実験--三角コーナー用不織布の活用について」というブログを書いてからちょうど2ヶ月になる。https://jeyseni.hatenablog.com/entry/2020/02/21/231932。たくさんのアクセスをいただき,ありがとうございます。

 今日4/21から,あのシャープ製の使い捨てマスクが一般向けに販売を始めた。https://jeyseni.hatenablog.com/entry/2020/04/03/204949。モノは試しで申し込もうとしているが,サイトに全くつながらない。これは仕方のないことだが,おそらく高頻度でアクセスを試みているフトドキモノがいるのだと思っている。やはり日本人は品位が低い。

 シャープ製使い捨てマスクが重要なのは,「50枚入り3000円(税別),送料全国均一600円」とした価格設定である。これによって,当面はこの価格が世の中の基準になることが期待できる。ぼったくっていた人たちも,この価格前後でしか売れなくなるだろう。ちなみに,シャープからの発表があった翌日,都内某所のレストランで,同価格のマスクが“緊急販売”されているのに出くわした。おそらく,買い占めていたマスクが行政の指導で高額販売できなくなり,売り出せなくなっていたのが,このシャープの価格までなら値付けできると踏んでの放出だったと考えられる。これでも,買い占め以前の5倍の値付けである。この価格で売れる間に利益確保しようという魂胆だろうか。他からもおそらくこの価格での販売が追従するに違いないと見ている。

 さて,当方が2ヶ月前に提案した三角コーナー用不織布を使った簡易マスクだが,以前書いたように,三角コーナー用としての丈夫さが幸いして,数回洗ってもほとんど劣化せずに使えている。両面テープでプリーツを作った部分は洗えないが,中央部分が洗えれば雑菌を洗い流すことができるし,なによりも乾燥がやたらと早い。水さえ振り切ればすぐに着用してもそれほど違和感がない。ようやく配布が始まった布マスクは,手洗い後しっかり乾燥させるのに半日かかる。1世帯2枚という配布がいかに不合理かがわかる。

 一番最初にいい形にまとまった三角コーナー用不織布簡易マスクも,さすがに汚れが目立ってきたので,普通は捨てるところだが,もう一つ別の実験に使ってみることにした。その前に,耳ゴムを外し,かなりしっかりとくっついていた両面テープとサージカルテープを外した後,洗剤をつけてきれいに洗った。多少の毛羽立ちは出ている。

 その後の一つのアイディアとして,両面テープとサージカルテープで作っていたプリーツを糸でかがることを考えていた。できればミシンがけできればいいと思って,ミシンも探していたが,ちょっとお小遣いで買える値段ではなかったので,この際は手縫いしてみることにした。

 で,手縫いすると問題なのが,縫い目がまっすぐでないことである。これでまた家族からは不評を買うことになることが予想される。

 そこでふと思いついた。使い捨てマスクの端と耳ゴムを再利用して,ここにプリーツを作った不織布を縫い付けてやろう,という「ハイブリッド型」である。

 使い終わった使い捨てマスクの端から1cmのところをハサミでジョキジョキ切り,汚染されている可能性の高い中央のプリーツ部分を切り落とす。これは廃棄である。残った耳ゴムつきの“パンの耳”に,プリーツを作った三角コーナー用不織布を手縫いする。プリーツを作った状態を維持するためにはマチ針を使えばいいが,面倒であればステープラー(ホッチキス)でそれぞれ3カ所ぐらいを留めて固定し,縫い上げたあとでステープラーを外せばいい。

 小学校の家庭科で習った“本返し縫い”で縫い付けていく。両側を縫うのに1mぐらいの糸は必要になるが,縫い付けた段階ですでに耳ゴムもついているので,手数はかからない。市販の使い捨てマスクは,大きな縫い目(実際は熱圧着した跡)が付いているので,手縫いの縫い目があまり気にならない。

 大きさとしては,使い捨てマスクより幅は狭く,やや耳ゴムが強い気がするが,きっちり顎の下まで収まり,隙間もできない。不織布やガーゼに続いて耳ゴムもなくなっているご時世なので,この使い捨てマスクとのハイブリッド型を提案したい。