jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

簡易マスクの実験--三角コーナー用不織布の活用について

 新型コロナウイルスの広がりとともに,マスクの買い占め,高値販売という卑劣な行為が一部の日本人によって展開されている。昔は買い占めてもひっそりと自己満足の世界だったのが,メルカリという無法販売地帯の出現により,昔の闇市のような高値販売という不法行為が公然と行われている。

 

 ちょうど花粉の季節が始まる。花粉症の防止・軽減のためにはマスクは必須アイテムである。一方で,新型コロナウイルスに対しては,マスクは防止効果はほとんど期待できず,感染者が飛沫拡散を軽減するのには多大な効果があるのに,行き渡る順序は全く逆で,「新型ウイルスにかからない」ことを目的とする人がマスクを求め,感染者はマスクをしない,という現象が続いている。全くあきれたものである。

 

 さて,ネット上ではマスクの代替となる簡易マスクの作り方がいろいろと紹介されている。2017年に警視庁が公開したキッチンペーパーを使った簡易マスクの作り方も改めて注目されているという。

 

 さすがにドラッグストアやコンビニからマスク類が姿を消してしまっている今,最悪な場合に備えて簡易マスクを研究してみた。

 

 まず,警視庁型。キッチンペーパーをジャバラ状に折り,ホチキスで留めて輪ゴムで耳ゴムを作るというもの。簡単で意外にホコリ防止効果はあった。輪ゴムが弱めのためか密閉性がいま一つという感じだった。

 

 キッチンペーパーを使った改良型を考えてみた。お手本は,市販の使い捨てマスク。ジャパラではなく,段々になるように折ってみた。段々の固定は,セロハンテープ。輪ゴムの代わりにパンツのゴムひもをホチキスで留めてみた。見た目は市販の使い捨てマスクに近く,使い勝手もまずまずだった。耐久性を確認しようと,実際につけて屋外を歩いてみたが,問題なし。一生懸命歩いても苦しいこともなく,快適だった。ところが,電車に乗って30分。降りたところで気がついたら中央が裂けていた。ゴムひもで少し引っ張られているうえ,電車内は暖房で暖かく,キッチンペーパーが息の水蒸気で弱くなって裂けたのである。外を歩いている時は湿気がこもることはなかった。長時間耐久性には問題があった。

 

 ネット上では,ほかにもいろいろ工夫された例が見られた。コーヒーペーパーを使う例は面白かったが,工作にやや時間がかかりそうだった。ガーゼのハンカチの自作,Tシャツで作る方法などもあったが,これなら普通のマスクで十分かなと思われた。

 

 最新の実験では,薄い不織布の三角コーナー用水切りフィルタを使ったマスクを試作している。いまのところ,「簡易マスク 三角コーナー」での検索では引っかからないから,とりあえず元祖宣言をしておく。16.5×28cmの薄い水切りフィルタだが,これをまず2つ折にする。折って重なったところは両面テープで合わせる。これを,市販の使い捨てマスクのように段々に折って形を作る。段々の固定はセロファンテープでもいいが,不織布が折り目がつきにくいため,両面テープで固定してみた。本体の出来栄えは,使い捨てマスクに近い。耳ゴムは,先ほどのパンツのゴムひもを使用した。不織布の水切りフィルタはけっこう強度があるので,4隅にパンチで直径2mmぐらいの穴を開け,ここにゴムひもをくくることにした。ホチキスを使わないため,交換時にはゴムひもを外して再利用できる。段々があるので,適度に膨らむ。空気の通り方は使い捨てマスクとあまり変わらない。当然のことながら,ウイルスを防ぐことはできないが,飛沫拡散は防げるし,花粉もブロックできるように見える。

 

 この水切りフィルタは,100円ショップで35枚入りで売っていた。破れにくそうだという安心感は,キッチンペーパーとは比べ物にならない。画像がなくて恐縮だが,お薦めしたい。