jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

使い捨てマスクが悪者になっていないか--「ワンタイムマスク」のススメ

慌てて家を出たため,普段外出時に使っている不織布製の使い捨てマスクをリビングのテーブルの上に置き忘れてでかけてしまった。自宅や職場内など,感染リスクが比較的低い場所で使っている布マスクを付けて電車に乗った。

 早朝だったため,最寄り駅の売店はまだ開いておらず,近くのコンビニで買えば良かったと思ったが後の祭り。電車の中でうつむきながら都内の駅につくのを我慢していた。

 都内の駅の構内にある売店に飛び込み,使い捨てマスクを探したところ,在庫がなかった。あるのは布マスクばかりだった。

 改札口を出てから,乗り換え口に行く途中の売店に1セット販売されていたため,これを購入した。後半の行程は,使い捨てマスクを着用して移動した。

 布マスクは,自分がしゃべる際の飛沫拡散を防ぐため,不織布製使い捨てマスクは,他人の飛ばした飛沫をなるべく受けないようにするため,と使い分けていることは以前紹介したとおりである。電車の中は,他人のくしゃみや会話による飛沫飛散の可能性が高いため,使い捨てマスクを着けるようにしている。

 売店で購入した使い捨てマスクは,5枚入り300円だった。1枚60円。50枚入りに換算すると3000円なので,供給が戻ってきた7月以降としてはまだ高めだが,一時期の買い占め高額販売時に比べれば,シャープの付けた標準価格並みと言えるだろう。購入にあたってもそれほど抵抗はなかった。

 それにしても,9月現在,街中で見かけるマスクのほとんどが布マスクになっているように感じる。それも,熱中症になりにくい比較的薄い布マスクを引き続き着用している人が多いように思う。

 使い捨てマスクの使い方は,1回着けたら捨てる,というものだ。感染が拡大しつつあった2000年4月ごろは,マスク面を触ったら感染する,触った手で目をこすって感染する,外して机の上に置くと机にウイルスが移り,次の人に感染する,などと言って,マスクのヒモを持って外すことや,付け直しの時にマスク面に触らないことなど,マスクを触ることでの接触系の感染拡大について専門家の注意が盛んに放送されていた。繰り返し使うことは危険だとも言われていた。また洗って使い直しをすると,フィルターの目が崩れてフィルター効果が下がるとも言われていた。

 布マスクを洗濯して繰り返し使う方法は,エコロジー的には理にかなっているが,感染を受けない確率は使い捨てマスクよりも高い。うまく使い分ける方法を提案している以上,筆者は完全に布マスクに切り替えるつもりはない。しかし,街中の布マスク率をみると,使い捨てマスクをしていると少し肩身が狭く感じる。「もったいない使い捨てマスクを平気でしている」と見られているのではないかと思ったりする。

 筆者は,医療関係者ではなく,また外食やエンタテインメントをどうしても必要としていない。テレワークで仕事の大部分をカバーできるため,特効薬が開発されて安全宣言が出るまではなるべくテレワークを続けるつもりでいる。したがって,感染を受ける可能性は限りなく少ないと考えている。そこで使い捨てマスクも,注意しながら繰り返し使用している。あくまでも自己責任である。外出先から帰宅した際は,マスクを家の外で外し,袋に入れてかばんに片付け,アルコール消毒してからカギを取り出し,ドアノブに触れるようにしている。家の中にオープンで持ち込まないように気をつけている。使い捨てマスクだが,安全になるべく配慮して大事に使っているのである。

 こういう使い方は,批判はあるかもしれない。正直言って,感染リスクをゼロにしているという確信はない。ただ,「マスクをしていれば迷惑をかけていない」といった風にファッションやいい加減な着け方をしている人よりは,感染拡大をさせない努力はしているつもりである。

 再びの感染拡大がないことを祈るとともに,特効薬の開発を待ちわびている。

 「使い捨て」という語感が問題であれば,たとえば「ワンタイムマスク(One Time Mask)」はどうだろうか。どうしても世の中に必要な商品なのである。悪者にしたくないという思いが強い。