jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ついに我が家にも「アベノマスク」到着

安倍首相が2020年4月1日に突然,1世帯に2枚,布マスクを配布する,と表明していた布マスクが,我が家には6月11日に届いた。その後,6/15までに全戸配布完了予定というニュースが発表された。ほぼ最終便で届いたという形である。

 小さい,配布数がなぜ世帯単位なのか,発注先がおかしい,費用がかかりすぎる,汚れやカビのついた不良品が届いた,などなど,初期段階からコテンパンに叩かれていたアベノマスク。不良品の段階で仕様変更してそのころ使われ始めた立体裁断マスクに変更したり,費用を抑えるために配布を中断したり,といった変更は一切なく,結局,200億円と言われた予算はすべて使いきったという形である。

 この2ヶ月の配布状況を仮に4分割してみると,第1期5%,第2期10%,第3期10%,第4期残りの75%,といった感じではないだろうか。第2期は,ちょうど大型連休にかかったところ。移動自粛,使い捨てマスクがまったく手に入らない中,布マスクへの移行が急速に進んだころである。そして第4期には使い捨てマスクの値崩れが起こり,街中には薬局以外のレストランや衣料品店などで“買いだめ”していたマスクの大放出が始まっていた。それまで薬局で早朝に列を作ってわずか10分で完売,というのを繰り返していた使い捨てマスクが,だれも見向きをしなくなるような状況になってしまった。せめて第1期に全数が全戸に送られていたら,仮に性能を叩かれたとしてもその行動力は評価されたはずだ。

 さてアベノマスクが届いたが,どう使おうかと正直考えてしまう。実は,我が家の救急箱には何十年も前の布マスクが入っていた。当時の「滅菌」方法で密封したもので,もちろん未使用。たぶんまだ使えると思われる。これに対してアベノマスクはジッパー付きのビニール袋入り。使い方の説明書も入っており,封入作業は手作業だったと思われる。機械封入したものに比べると,無菌状態が保証されているわけではない。緊急用に保管することにしているが,何十年後に果たして使えるのかどうか,怪しいところがある。

 自治体によっては,介護施設などに配布したり,災害時に使用するために寄付を呼びかけたりしている。避難所に行ったらアベノマスクを配布された,といったことも起きそうである。

 結局,使い捨てマスクの品不足も,シャープ製マスクのネット注文の破綻も,アベノマスクの配布遅れも,最終的には流通をコントロールできていないことが原因と思われる。これからオンライン社会がさらに進むが,リアルの物流はこれに同期できる仕組みを作る必要があるだろう。以前提案したドローンや無人車による配送,それに適した道路や道路上空の利用方法の整備などが必要と考える。