jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。

小池都知事の日替わり布マスクは使い捨て同然かも

2020年2~3月に使い捨てマスクが巷から消え,4月の全戸に布マスク配布宣言(いわゆるアベノマスク)で布マスクへの関心も高くなった。新型コロナウイルス感染拡大の当初から,使い捨て型の自作マスク以外に布マスクの自作方法の紹介もされていた。6月になって使い捨てマスクが市場にようやく戻って来たが,今度は夏の暑さのために,通気性のいい布マスクの方がもてはやされているようだ。

 布マスクの効果と限界については何度か言及してきた。それでも,今の人は白い使い捨てマスクよりも,デザインに工夫のできる布マスクの方に惹かれるようである。また若者は,おそらく小顔効果を狙ったウレタンマスクを好んで着けるようだ。黒,グレー,オレンジなど,白以外の色に逆に人気がある。

 あくまでも機能を考えるなら,不織布製の使い捨てマスクがベターな選択だろう。外部からの飛沫吸い込みはかなり防げる。最近問題視されているマイクロ飛沫に対しては無力ある。しかし布マスクはマイクロ飛沫の拡散防止には,基本的に無力なため,使い捨てマスクの方がまだマシだという程度である。不織布製使い捨てマスクを密着して正しく着用し,咳くしゃみの際はさらに手で押さえてマスク周辺からの漏れを防ぐという使い方が求められるが,ほとんどの人は手放しでくしゃみをして,マイクロ飛沫を大量拡散させている。

 さて,布マスクのいいところと言えば,洗って繰り返し使えるという点である。数十回の洗濯,あるいは手洗いならもっと使えるかもしれない。一般の人なら,2枚を交互に使うという使い方だろう。市販の布マスクは1枚300円~500円。上は上限がない何千年もするものもある。繊維産業の地域が街を上げて伝統織物を生かしたマスクの販売で盛り上がっているが,こんどは供給過剰状態で売れない状況が発生しているようである。100円ショップにも繰り返し使える布マスクが販売されるようになっている。

 さて,その布マスクの一大宣伝塔になっているのが,小池東京都知事ではないかと思う。巷では,日替わりの可愛らしいデザインが評判になっている。正直,同じマスクを2度見た記憶がないほど,毎日新しい布マスクで登場しているように感じる。

 基本的には,支援者から寄贈された布マスクを着用されているらしい。自身の手作り布マスクも披露されている。しかし,一度着用した布マスクは,どうなっているのだろうか。もちろんきれいに洗濯はされるのだろうが,おそらく二度と使われないのではないだろうか。当然,ほかの人が使うこともないだろう。送られてくるマスク,使ったマスク,どれもどんどん溜まって行く。支援者からの寄贈なので,ほかに回すわけにも行かないということだろうか。

 筆者の家でも,布マスクを何枚か購入しているが,一発でサイズがフィットすればいいが,少しでも小さかったり大きかったりするだけで,着用に違和感がある。しかし,一度着用したマスクという理由で,家族であってもほかのメンバーは使おうとしない。徹底的に洗濯してもダメなようである。

 つまり,何度も繰り返し使えるはずの布マスクが,使い捨てになっているのではないかと懸念している。小池都知事はその辺りをそろそろ考えて,マスク寄贈の遠慮,寄贈マスクの施設への配布,せめて5種類ぐらいに厳選しての繰り返し使用を,実践してもらいたいと思う。

 逆に,批判を受けながらも1人アベノマスクを使い続けている安倍首相の態度の方が潔く見えるのが不思議だ。ここは首相に孤軍奮闘させるのではなく,アベノマスクの配布を提案した側近,それを後押しした政府官僚,そして首相を後押しする自由民主党のメンバーは,国会の場面ではアベノマスクを着用してもいいのではないか。その国会も終了し,テレビから政治家の姿が消えているのも不思議な気持ちである。

 4日連続で感染確認者が200人を超えた東京。「Go To」キャンペーン開始で,さらに地方への拡散が懸念される。国会閉会中は委員会で議論すると言っていたが,何の声も聞こえてこない。一度決まったものだということで,直前の見直しもなく日程どおり実施される政策。感染第2波や市中感染の懸念を話す専門家は,マスコミに誘導されてコメントさせられている印象である。

 7/11に東京都医師会から世代間の接触を避ける「逆隔離」の提案があったが,結局これがクラスター発生の原因環境なので,世代間ではなく,地理的に安全地帯を他から切り離す隔離,つまり「ホワイト・ロックダウン」しか方法がないように思われる。非常事態宣言の間に短期間のロックダウンによる徹底的な感染拡大防止ができて新規感染者数をゼロにしていれば,日本全体をホワイトゾーンにして,海外からの流入を防ぎ,いわば鎖国状態にして,日本国内の経済を立て直す,というシナリオが書けたはずだが,第2波の拡大によりロックダウンができない状況では日本のホワイトゾーン化はもう実現できなくなったかもしれない。交通インフラが充実して人の移動が止められない日本の弱点が,政治力のなさと相まって露顕した感じである。マスクファッションで喜んでいる場合ではないと言いたいのである。