jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

耳ゴム1回ひねりマスク,話してもずれない,メガネ曇らない

沖縄のコザ中学校で,生徒のマスク着用を呼びかけるために先生が作った歌の話題が紹介されていた。「ノーマスク,ノーライフ」。軽妙なメロディーで,生徒の間でも歌われるようになり,校内に笑顔が戻ってきたという。

 歌の効果もすばらしいが,筆者が注目したのは先生のマスクの着け方だった。ごく一般的な形の不織布製ワンタイムマスクのように見えたが,耳ゴムを1回ひねって耳にかけておられた。あるいは,そういうタイプのマスクかもしれない。

 耳ゴムを1回ひねって耳に掛けると,マスクが口の前で膨らんだ形になる。普通は鼻からアゴの下までマスクが掛かるが,1回ひねりだと鼻からアゴの先まで掛かる形になる。その分,口の前に空間ができる。

 話をするときにはアゴが大きく動くので,通常の状態ではマスクが下にずれてくることが多い。布マスクは顔に密着するのでさらにずれやすい。緩めにすると,布マスクそのものの重さで下にずれてしまうことが多い。

 ところが,1回ひねりマスクだと,アゴが動いてもマスクが空間を保った状態で口の上下の動きに追従する。鼻とアゴ先からも離れにくい。

 耳ゴム1回ひねりでの使用,あるいは耳ゴムに輪ゴムなどを通して左右の辺を縮めて使用する方法は,ずっと話す仕事をしている場合の一つの解決法になるような気がする。屋外では風の影響で不安定になるが,室内での使用では使えるかもしれない。いわば,ワンタイムマスクとマウスシールドの合体形みたいな効果を持っている。見た目はアヒルみたいになってちょっと格好が悪いかもしれないが,一工夫することで快適になるかもしれない。

【追記】

 その後,実験を続けているが,この1回ひねりマスクは,メガネが曇りにくいというメリットがあることが確認できた。

 立体に形が変わることで,左右に少し隙間ができる。本来なら,この隙間はあってはならないのだが,呼気をスムーズに外に出すのに役立つ。メガネをかけて普通にマスクをしていると,呼気が鼻の横の隙間から上方に漏れるので,メガネが曇りやすい。マスクをかなり持ち上げて,メガネの途中まで差し込むようにすると曇りやすくなることは実証済みである。耳ゴム1回ひねりマスクは,左右方向に呼気を漏らすため,普通にマスクを掛けていてもメガネが曇りにくい。息を吸う場合は,この隙間は逆止弁のように狭まるため,フィルタ効果は期待できる。

 これから寒い時期に入り,マスクによるメガネの曇りを気にする必要があったが,この着け方は一つの解決策になりそうである。マスクとフェイスシールドを併用する業務でも,フェイスシールドの内側を曇りにくくする効果が期待できる。ぜひ一度試していただきたい。