考えてみると,この1週間は実にいろいろな人と出会ってしまった。皮切りは義理の母の他界で,近い親戚から遠い親戚,葬儀関係者との出会いがあった。一人は,札幌から駆けつけられた。
今週は,年末ということもあってなぜか会議が3日にわたってあり,通常は週1回の出社が週3日にも及んだ。電車での移動の回数も通常の3倍。「3密チェッカー」によると,自宅テレワーク時は近接者が5人程度,濃厚接触者はほぼ0人だが,出勤日はこの数字がそれぞれ250人,30人と跳ね上がる。
そして,木曜日は一日中くしゃみが頻繁に出た。オフィスではもちろんマスク着用状態で,これにくしゃみエチケットも加えている。席がちょうど,空調の風が吹き下ろすポイントにあり,冬場は暖房というよりも風でやや寒く感じるところである。
金曜日はなんとなく普通に自宅で過ごしていた。ただ,その前日に洗濯機が突然動かなくなり,金曜日の午前中に量販店に妻と出かけた。店員さんももちろんマスクでの応対だが,やはり数人との接触はあった。
筆者本人は,いつもの風邪だと思ったが,新型コロナウイルス感染の第三波が来ているこのときに風邪症状が出たのは,不覚である。普通の風邪,インフルエンザ,そして新型コロナウイルス感染のいずれの可能性も現時点では否定できないからだ。インフルエンザワクチンは,10月末の早い時期に接種できたので,高熱が出れば新型コロナウイルス感染を疑うことになるだろう。とりあえず,家族には話し,今日明日は部屋に籠もっていようと思う。また,明日の外出はキャンセルすることにした。
気がかりなニュースが今日12/12に報道された。横浜で新型コロナウイルスの陽性が確認された50代の男性が,軽症なのでホテル待機をしていたところ,感染確認後4日目にホテルで亡くなったというニュースである。死亡の前日に,血中酸素濃度が低くなったことが確認されたが呼吸困難などの症状はなかったという。しかし,翌日には連絡が取れず,夜に死亡が確認されたという。新型コロナウイルス感染と死亡との因果関係はまだ証明されていない。
このニュースを聞いただけで,大都市での医療体制のサポート力が相当落ちているのを感じる。血中酸素濃度が下がるということは,肺の機能が不完全になっており,新型コロナウイルス特有の肺炎COVID-19の進行が疑われる。50代での進行具合は高齢者よりは遅いだろうが,若者に比べれば数倍早いことを考えると,サポートが適切だったのかどうかが少し疑わしい。
いつもなら,かかりつけの町医者に行ったり,近くの医院でインフルエンザの検査を受けに行ったりする行動が頭に思い浮かぶが,今年はそのいずれにも腰が上がらない。もう少し様子を見てから,熱が出たら先に購入した「抗原検査キット」で確認をしてみるつもりである。本当はすぐに自己検査した方がいいのだろうが,いざ該当するかもしれないと思うと,ためらってしまうことがよく分かる。
栃木県で,入湯税の収入を県民に還元して,PCR検査を2000円で受けられるようにするという報道もあった。観光で身を立てている同県で,県外からのお客様を受ける側としての対応だろう。
ワクチンも,イギリスでアナフィラキシーショックを起こした人が出たこと,フランスとドイツで開発しているワクチンの効果が高齢者で明確に出なかったこと,そしてロシアが自国開発のワクチンとイギリス開発のワクチンの同時接種を検討しているなど,ワクチン開発も順調とは言えないようだ。
正直,明日自分がどうなっているか,不安になっている。高熱や呼吸の異常が出るのか,症状が出てから相談して診てもらえるのか,そして症状が急速に悪化した場合に対応してもらえるのか,などを考えると,一人で部屋にいることも不安になってくる。このブログが最後にならないことを祈って,現在の状況を発信することにした。