jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

本当に「ただの風邪」だったのか,いまさらながら自信がなくなってきた

先週末に微熱があり,風邪かインフルエンザか,はたまた新型コロナウイルスかと覚悟を決めて様子を見ていたことをレポートした。熱は土曜日に37.0度まで上がったが,その後,平熱になり,鼻水以外の症状はなくなったので,これは風邪だった,と判断した。その後も,風邪だったと思っているが,出勤日を自宅作業に変えて今週は全日,テレワークすることにした。体調も気分も問題ない。

 ところが,12/16(水)のNHKあさいちで,担当の駒村多恵アナウンサーが新型コロナウイルスに感染され,それから復帰されたことが本人から報告された。最初は鼻の奥の痛みがあったという。もともと鼻腔が曲がっていたとのことで,ときどき痛みは出ていたが,今回は急な痛みが来たため,掛かりつけの耳鼻咽喉科を受診。いつもの痛み止めだけの処方だったという。仕事の関係で人に会う予定だったため,自費でPCR検査を受けたところ,陽性との判定。その後,約1週間をホテルで一人で過ごし,陰性確認後,復帰した。

 鼻腔の痛み以降,ホテルを出てその後も,熱も何の症状もなかったらしい。ただPCR検査が陽性という判定で,ほとんど軟禁状態だったらしい。部屋から出られるのは,日に3回,配給される弁当を取りに行くときだけだったという。お母さんが介護が必要なので,ホテルに入る前にその手配をするなど,大変だったが,ホテルでは何もほかにすることはなかったという。

 イギリスの論文では,3月4月に感染確認された患者の初期症状についてのレポートで,1位が筋肉痛,2位が頭痛だったという。発熱は4位。味覚・臭覚異常は5位,呼吸困難は6位だった。特に60歳以上で味覚・臭覚障害があった人は一人もいなかったらしい。

 さて筆者は,熱は微熱で終わった。味覚・臭覚に異常もなかった。筋肉痛,頭痛,呼吸困難のいずれもなく,これは普通の風邪と判断しても良さそうだが,駒村さんの話を聞くと,ひょっとして無症状感染という可能性もまだ否定できないことに気づいた。

 平熱に戻ってから,家族とは普通に会話をしている。外出は,イヌの散歩以外はしていない。人との接触は極力ない状態が続いている。次に人と会う予定は,今週末である。微熱を認めた金曜日からは10日間経過しているが,“2週間”までには少し足りない。

 駒村さんの話を聞いて,本当はPCR検査あるいは抗原検査をすべきなのかもしれないと思った。手元にある抗原検査キットを使うべきかどうか,と悩んでいる。お守りはあくまでもお守りで,使うことを前提としていないからだ。

 女性は,妊娠したことが分かるとおそらく人生が一変する。結婚している場合は前向きに喜ぶこともできるが,それでも自分の生活習慣を変えたりするとともに,出産までの大幅な体調変化を経験することになる。食事の傾向も変わる。そして,出産から育児の基本的な担い手になる。新しいことに不安だらけになるのではないだろうか。ましてや,結婚以前に妊娠を経験しないとも限らない。生活基盤のない段階での妊娠が,女性にとってどれほど不安なことだろうか。

 これを確認するために販売されているのが妊娠検査薬であり,簡単に購入して自分で検査して確認できる。そのうえで産婦人科の診断を受けることになるのだが,おめでたは嬉しいことでもある反面,生活の変化への不安が募るのが一般的なのだろう。検査薬が普通に販売されていると言っても,購入したり使用したりすることにも抵抗があるのではないだろうか。

 今回の“風邪引き”についても,そもそも検査すること自体に不安を感じたことをお伝えしたい。例年,同じような軽い風邪を引くことがあるが,症状が消えるまでの数日間おとなしくしていればいいと思っていた。急な熱の上昇があればインフルエンザウイルス感染を疑って近くの内科に駆け込み,陽性なら特効薬の処方と数日間の自宅療養,陰性ならそのまま自宅療養でほぼ問題ないと思っていた。インフルエンザの日本での年間感染者が例年は1000万人,死者が3500人という数字があり,決して油断してはならない病気なのだが,重症化から死亡リスクについてはあまり考えたことのある人は多くないのではないだろうか。実際,仮に入院が必要な事態になったとしても,医療ひっ迫,医療崩壊,といった状態はなく,いつでも受け入れてくれるだろうという安心感がある。医療保険が完備した日本ならではある。ちょっとした風邪症状でも,医者に診断を仰ぐことにそれほど抵抗はない。

 しかし,現在のように医療ひっ迫,医療崩壊寸前になりつつある段階で,「ただの風邪かもしれない」という状態で受診して,医者の手を煩わせることに抵抗感がある。医者に行くことで,自分から感染を拡大させるかもしれないという不安とともに,医院で感染を受ける危険性も否定できない。「医者に行きたくない」という気持ちが強い。

 さらに,新型コロナウイルスの陽性が確認された場合,自分の仕事にも影響が及ぶほか,家族の行動の制限,さらに自分が接触した人への通知など,仮に前向きに対応したとしても,感染者としての風評被害の可能性のことを考えると,大っぴらに陽性アピールができない社会情勢にあることも,気持ちにブレーキをかけている。

 これまで,厚生省開発の接触確認アプリ「corona」に陽性者が陽性登録するかどうかは疑問だ,と書いてきた。自分が陽性となった場合,果たして陽性登録するだろうか。また,隔離待機後に陰性に戻った場合,この陽性登録はどうなるのか,という不安もある。継続して「陽性者」として登録されるのか,それとも「陽性から陰性に戻った人」として登録されるのか,その場合にほかの濃厚接触者のcoronaにはどのように表示されるのか,さまざまな疑問が湧いてくる。

 この時期に“風邪を引いた”ことを,まことに申し訳なく思っている。本当に「ただの風邪」であることを再度信じて,マスク着用,テレワークのなるべくの継続をしていくことしかないと思っている。